マンモスの抜け殻

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 47
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  • Amazon.co.jp ・本 (394ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163914756

感想・レビュー・書評

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  • マンモスの抜け殻、成る程うまい題名をつけたものだ。確かに古いマンモス団地は高齢化して空き家だらけだ。そこで育った働き盛りの刑事や幼馴染そこで起こった殺人事件、ミステリーとしてなかなか面白かった。ただ文節毎に場面が変わって戸惑った。

  • 介護問題は深刻。
    脳の衰えを目にするのは悲しい。

  • 介護事業の闇に迫る社会派ミステリー。

    作者らしく、骨太の小説ではありましたが読みごたえが少し足りない感じがしました。
    高度成長時代のマンモス団地の限界集落化、介護事業の低賃金や不正請求やブラック企業など超高齢化社会に向けた警鐘にもなっていました。
    自分の親も在宅介護を受けているので「やる気の搾取」ではなく「やる気の空回り」も気になるところではありますが・・・。
    ミステリー自体は呆気ない結末ですし、40年前の子供を襲った悲劇もそこまで引っ張るのかという感じでした。
    また、介護事業で先端技術を用いた自律支援がどこまで成長産業となるかも机上の理想論っぽい感じでした。
    ただ、それ以上に現状の問題点があぶり出ていて考えさせられました。

  • 昭和に沢山の人達が住んでいたマンモス団地だが今はほぼ高齢者しか住んでいない。そこでが人が死んだ。その捜査の過程で抜け殻のようになったマンモス団地と超高齢社会、介護問題に焦点をあてて話が展開していく。
    相葉英雄らしい社会問題への鋭い切り口で面白かった。
    3.8

  • 介護の闇と貧困問題、色々な問題に切り込んだ内容。
    社会情勢も知れて勉強になる小説

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著者プロフィール

1967年、新潟県生まれ。専門学校卒業後、時事通信社へ。経済部記者を務める。2005年『デフォルト 債務不履行』で第2回ダイヤモンド経済小説大賞を受賞しデビュー。『震える牛』がベストセラーに。『血の轍』『ガラパゴス(上・下)』『不発弾』『トップリーグ』他、映像化作品多数。主な著書に『ファンクション7』『偽金 フェイクマネー』『復讐の血』『共震』『アンダークラス』『Exit イグジット』『レッドネック』『マンモスの抜け殻』『覇王の轍』がある。

「2023年 『心眼』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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