いけないII

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163915975

感想・レビュー・書評

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  • 【収録作品】明神の滝に祈ってはいけない/首なし男を助けてはいけない/その映像を調べてはいけない/祈りの声を繋いではいけない

     今作も、写真が真相に導くものとなっている。各話がリンクしているが、なんとも辛い話で、滝での祈りはきかれたといえばきかれたが、そう言い切るには釈然としないものが残る。軽々しく祈るなということか。

  • 意味がわかると怖い話かつ、写真で一言的な異色ミステリーホラー。ミステリとしてのどんでん返しは前作のほうがよかったが、写真が出た時のゾワッとした怖さは顕在。
    謎解きらしい展開は、最初の女子高生の話ぐらいで、後はかなりホラー寄り。連作を読み進める中で、カラクリが少しバレてしまうため、伏線回収のカタルシスは弱い。

  • ダーク。切なさを通底としつつ物語が繋がる。こんな形で全ての物語がつながるとは。。
    各章、最後の写真で、想定外の事実が明らかになる。ラストのラストは、その事実が明らかになることが、無慈悲な気もしたが。。新感覚、秀逸なミステリー。

  • 章末写真によるどんでん返しは前作より冴えていて、終章で全て繋がる流れも無理がなかったように思う。とにかく全編暗いトーン。道尾作品は、一時期のハートウォーミング系の物語より、ダークで重苦しい初期作の方が好みなので、それに近い最近の作風は大歓迎。ただ、あまり技巧に走り過ぎないでほしいとは思う。

  • 帯の通りです。驚きゾッとします。
    面白くて一気読みでしたー。
    少しでも興味あるなら読まないと損ですよー。

  • 前作で上がったハードルをゆうに超えてきた。
    Ⅱのほうがさらにおもしろいです。

    騙されないようにしっかり謎解いてやるぞ!と意気込みましたが1章と2章に関しては怖過ぎてそれどころじゃないw
    前作よりホラー感増しましたね。

    ページをめくる手が止まらず1日で読み終わりました。
    また次作を楽しみに待ちます!

  • 実は恥ずかしながら1はいまいち理解してないのにわかったふりしてたけど、これは!わかった!!
    お話があって最後に写真で理解する仕掛けなんだけど、恐怖と驚きと感嘆。わかるって素晴らしい

  • イヤミスの巨匠の最新作。企みがあり楽しめるけど、読後感は苦い。

  • 道尾秀介さん、好きな推理作家なので、
    最近は積極的に新刊を読むようにしています。
    今回も期待を裏切りません。

    第一章終わったところで「???」だったので
    戻って繰り返し読んだのですが疑問だらけでした。
    でも大丈夫、最後には全部わかるようになっています。

    とはいえ、今ネタバレサイトに目を通したら
    細かいところにほのめかしがあり、
    むむ、そうだったか…。
    特に写真をしっかり見るべきだった。

    次回こそ、自分の力で謎を解きたいです!

  • 短い通勤時間にちまちま読んでいると全然頭に入ってこないので、まとまった時間で一気に読むことでうわぁ〜なるほど!とか、やっぱり!とか、えっそっち?などなど....純粋に楽しめました。
    1番最後のエピソードは特に写真1枚が効いてて満足な終わり方でした。尻すぼみにならず、最後まで面白くて久しぶりに大満足な本。

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著者プロフィール

1975年生まれ。2004年『背の眼』で「ホラーサスペンス大賞特別賞」を受賞し、作家デビュー。同年刊行の『向日葵の咲かない夏』が100万部超えのベストセラーとなる。07年『シャドウ』で「本格ミステリー大賞」、09年『カラスの親指』で「日本推理作家協会賞」、10年『龍神の雨』で「大藪春彦賞」、同年『光媒の花』で「山本周五郎賞」を受賞する。11年『月と蟹』が、史上初の5連続候補を経ての「直木賞」を受賞した。その他著書に、『鬼の跫音』『球体の蛇』『スタフ』『サーモン・キャッチャー the Novel』『満月の泥枕』『風神の手』『N』『カエルの小指』『いけない』『きこえる』等がある。

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