発信力頭のいい人のサバイバル術 (文春新書 556)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166605569

感想・レビュー・書評

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  • 発信力が必要だという主張は理解でき、発信力をつけるための方法論もわかりやすい。

    ただ、「(恋人、家族、親友を除き)人間との交際は利害重視にせよ」など、理解は出来るが少し行き過ぎではないかという意見も見受けられる。

    また氏の主張には個人感情的な意見と思われるものもいくつかある。


    全ての本を読む態度として言えることだが、自分が納得でき、役に立つと思うものを吸収、実践すればよいだろう。

  • 奥ゆかしい日本人としての自分を決めつけないように。今の自分を乗り越えること、論理的な思考と表現法を身につけること、などの大切さを説いている本。

  • 小論文指導で定評のある樋口裕一氏の著書である。

    「現在の社会では、「発信力」が求められる時代となった。しかし、現状の日本人の「発信力」は非常に低い。だからこそ、小論文を書くことで「発信力」を身につける必要がある。」

    というのが、この本の要旨である。 

    冒頭に「発信力」の必要性、「発信力」不足の要因を、その次に現在の社会を生き抜く25の心構えを、最後に具体的なテクニックとして「小論文の型」の用い方が書かれている。 
    小論文の書き方などのテクニックをもっと知りたいと思う方もいると思うが、その場合は「ホンモノの文章力」(集英社新書)を読んだ方がより詳しくテクニックを知ることができる。
    また、会話への応用なら「ホンモノの思考力」(集英社新書)の方が詳しく書いてある。 
    本書→ホンモノの文章力→ホンモノの思考力の順番で読むと理解がより進むと思われる。

  • 2010/5/31

    批判は自分を棚に上げるのが原則。かえってそれがお互いのため。
    アピールを恥ずかしいと思う心は誰しもあるが、
    あくまでチャンスを与えてほしい、与えてくれれば
    人並み以上に出来るという心を表すこと。
    指揮者の小澤セイジはアピール力があった。

    価値観の違う人に自分の意見を明確に示してこそ意味がある。
    情報を出そうとしない人間はビジネスパーソンとして価値がないと
    思われる。
    社会に出たなら大人としての演技が出来るよう心がける。
    自分の立場をはっきりさせる。

  • 小学生から社会人まで、長年にわたり文章指導を行ってきた「小論文の神様」が、日本人の文章力不足、発信力不足を訴えるとともに、発信社会を生き抜くための25の心構えとテクニックを紹介する。



    自分の思ってることはいってみたりするまで多数派なのか少数派なのか果たして、いい考えかそうでないかも分らないとよく言われるし、実際そのような気がします。
    自分の考えを伝えることはその時間違ってるときもあるかもしれないけれど、言ってみなければ、自分自身の成長にもならないし、他の人の成長にもならない場合が多いような気がします。
    皆に好かれようとしなくてもいいと思うんですよね。
    皆に好かれてる人ほど自分の意見がない、信頼の置けない人となる場合も多いように僕は個人的に思いますしね。。。
    自分の人生ですもの。
    色々伝えながら皆と成長していきたいですね♪

  • 図書館でなんとなく手にとる。書かれているテクニックを実践すれば現代的な、アピールのうまい、押し出しの強い人間になるのであろう。発信力とか作文力というよりもタフに生きるための方法の指南書と取れなくもない。
    本書で特筆すべきはあとがきである。「正直に告白してしまおう。私は、発信の時代になることを、決して全面的に好ましいとは思っていない。」え”ーーーー、なにそれーーーー、ここまで読んだのにーーーとじたばたしたくなる。近年稀にみる卑怯なあとがきだと思った。最後まで演じきるのも著者の仕事だろうに。

  • ・セルフイメージにこだわるな。
    ・謙虚になって、自分の能力を隠すことは好ましくない。
    ・人を批判するとき、自分のことは棚に上げるのが原則。  そうしないと、ほとんどの人が何も批判できなくなる。

  • 日本人は発信が苦手だがいつまでもそんなことを言っている時代ではない。社交性を身につけて受信したものをしっかい発信、アピールしていこう。デリーからムンバイのフライトの中で読了。

  • 多くの人が考えるであろうこと、そして自分が最初に思いつくこと、それは常識的な考えだ。それを「自分の考え」と思うべきではない。それは、マスコミにマインドコントロールされたり、教育されたりして、単に思い込んでいるだけの考えでしかない。それはまだ「自分の考え」にはなっていない。ほかの人のさまざまな考えを思い出し、それを検討して、もっと説得力のある考え方はないか、もっと自分らしい考えはないかと探し出す必要がある。それが考えるということなのだ。 - P139から抜粋

  • 方向性の偏りが大きい。

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著者プロフィール

樋口 裕一(ヒグチ ユウイチ)
作家、小論文専門塾「白藍塾」塾長、多摩大学名誉教授
作家、小論文専門塾「白藍塾」主宰、多摩大学名誉教授
1951年大分県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。多摩大学名誉教授。小学生から社会人までを対象にした通信添削による作文・小論文の専門塾「白藍塾」塾長。
著書に250万部のベストセラーになった『頭がいい人、悪い人の話し方』(PHP新書)のほか、『小論文これだけ!』(東洋経済新報社)、『読むだけ小論文』(学研)、『ぶっつけ小論文』(文英堂)、『ホンモノの文章力』(集英社新書)、『人の心を動かす文章術』(草思社)、『音楽で人は輝く』(集英社新書)、『65歳 何もしない勇気』(幻冬舎)など多数。

「2022年 『小論文これだけ! 人文・文化・思想・芸術・歴史 深掘り編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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