毒入り中国ジョーク集 笑う中国人 (文春新書 616)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166606160

感想・レビュー・書評

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  • 組織に貢献しようとこれっぽっちも思っちゃいない官僚天国・中国の気質が見え隠れし、面白い本です。
    ふだん見馴れた西洋ルールのジョーク・ユーモア・エスプリとは異なるバカバカしい形式美があります。
    アクネドートの亜流が多少混じっているところを見ると、ビューロクラシー国家は面白いジョークが流布しやすいのかな?

    生真面目そうな中国人秘書が
    「日本人ってボスがいない時でもマジメに働くのね」
    と口にしたという実話エピソードは、さもありなん。
    地口ネタが字面だけでそこそこ通じるのも漢字文化圏ならではの強味。

    別に毒はないです。

  • ・2/9 神田の三省堂で6冊も衝動買いしてしまった中の一冊だけど、やっぱり中国本がその中には当然のごとく入ってくるもんだと感心する.本当はいくつかでも使えるものがあって、柳先生に自慢するのを夢見てるけど、なかなかそうはいかないもんだ.
    ・2/11 読了.ネタがネタだけにあっという間に読了.副題があまりに時節にマッチし過ぎて怖いくらいだ.まさかギョーザ事件を予知したわけではないだろうが.

  • 中国で流行っているジョークとその解説を通して、中国の国民性を伝えている。

    よくニュースでは過激な反日運動を展開する中国人やマナーの悪い中国人が出てくる。
    それも確かに彼らの一面だが、本書ではまた違った彼らの長所も書かれている。

  • 時々フッと笑ってしまう。
    結構すきなのは皮肉な政治ジョーク。

    反日ジョークはそこだけ読むと、
    複雑な気分にもなるけれど
    結局のところ私達だって中国をネタにして笑うことって
    あるなぁと思う。

    「笑話」と言うことに関しては、
    身近な中国人男性が電話で話をするたびに、
    「今日の笑えた話」や「今週一番ウケた話」
    なんかをするので辟易していたが
    なるほど。
    人が集まるところに笑いは必要だ。
    そういえば笑い話が大好きな人たちだった
    中国のクラスメイトたちは。

  • 強烈な毒入りジョークを紹介する本。

    新しい守衛に「我が社の製品をこっそり持ち帰るかをチェックする仕事だ」と命ずる。
    守衛は1人1人チェックするも、カバンはいつも空っぽ。守衛は工場長に「この工場は何を作っているんですか?」と尋ねると、工場長は答えた。「カバンだよ。」

    中国のタクシーでは前座席にすわる。この理由は、自分も分からなかったが、本書によると、①運転手とおしゃべりし易い②視界が開けて景色がよく見える③道案内がし易い④中国では運転手さんを尊敬し、一目置く。⑤中国人は人と人との距離感が近い。

    中国では副市長など「副」の付く役職が多い。しかし、呼びかける時は「副」をつけない。ある日、製薬工場の副工場長は「副」であることが気に入らなくて、「副」の文字を削除して回った。数日後、新薬の説明書が印刷されて来たが、その一文「本薬はいかなる作用もありません」と。

  • タイトルまんま、中国のジョーク集。中国語の音の楽しさもあるから、ピンインくらい理解してると音が想像つくので面白さプラスです。男の30代が「日立」は…笑

  • 中国の庶民の間に流れるジョークを集めた一書。。詳しくは<a href="http://d.hatena.ne.jp/rockfield/">こっち</a>に書いてあります。

  • 著者は中国人か?と思ったら日本人だった。そのくらい、ジョークの解説がおかしい。中国と日本の文化の対比をしているのだが、その日本の部分が、到底日本人と思えないほど偏見に満ちている。特に「2ちゃんねる」に対しての記述が顕著で、明らかにウィキペディアを参考にしただけだろうと判る。(ウィキペディアの「2ちゃんねる」の項目は偏見に基づく部分があることで有名)この解説部分も含めての『中国ジョーク集』なのだとすれば、著者のセンスに脱帽。

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著者プロフィール

元お茶の水女子大学教授。中国語コミュニケーション協会代表。中国語に関する著書多数。『中日辞典』『日中辞典』(ともに講談社)の編者。

「2012年 『中国語1000本ノック 入門編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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