- 本 ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784166606504
感想・レビュー・書評
-
歴史が動く場面に料理がいかに関わったかが書かれた一冊。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
思索
-
「食事は政治の手段であり、外交には饗応がつきものだ」との言葉通り、食事を通して歴史を違う角度から見れる本。
徳川慶喜が本格的なフランス料理で各国公使をもてなしたのは意外に知られてないんじゃないかと思う。しかも大阪城で!本にはその時のメニューも載っているので、材料をどうやって集めたんだろうとか、どこで料理したんだろうとか想像するだけで楽しい。
他にも接待が嫌いだった明治天皇の話や、シャンパンシャワーを浴びた児玉源太郎の話など、メニュー以外も面白かった。
そして巻末の参考文献も沢山!気になった個所をさらに調べるのにとてもありがたいのです。 -
食べることは生きること、生きることは人の暮らし方につながり、文化につながっていくと思う。
国と国との付き合いにも、人と人との付き合いにもいかに食べること=食事が大事なのか〜面白く興味深かった。 -
日本が近代化・欧米化を進める中、外交や社交の手段としての西洋料理を取り入れて行くにあたっての様々な努力、苦労、経験、発見、悦楽などのエピソード集。時の人を軸にして章立てられているが、グルメ度に関しては、やはり西園寺公望が抜きんでている感じ。他にも明治天皇や徳川慶喜、井上馨なんかも、興味深い話を提供してくれる。
-
幕末から明治期の著名な人物と、その人生の中のある食卓、メニューを取り上げた本。
来航したペリーに幕府側が饗した本陣料理の内容とか、それにどんな反応をしたかなど、普通の歴史の本では取り上げられないことも多い内容。
『食道楽』の村井弦斎については、一冊本を書いているだけに、ここだけは伝記に近い内容。
単なるジャーナリストだと思っていた村井が、晩年はむしろ断食にはまっていくなんて、不思議な巡り合わせだと思った。
幸徳秋水は、菜食主義を高唱しながらも、結局肉食を絶てなかったり、別れたはずの夫人に、獄中への弁当差し入れを要求したり・・・という、妙に人間的な面に光が当たっていて、これもまた面白い。
黒岩さんは残念ながらもう亡くなって数年経つという。
もっとこの人の本が読みたかった・・・。 -
第4週 2/8(水)~2/14(火)
テーマ 「食」
↓貸出状況確認はこちら↓
https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/BB00174066 -
2012/1/28購入
2012/7/3読了 -
やっぱ偉いひとは良いもの食べてんのな。 美味しいものは、歴史を変えうるかもね。
著者プロフィール
黒岩比佐子の作品





