- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784166609376
作品紹介・あらすじ
美空ひばり、長谷川一夫、藤山一郎、渥美清、森繁久彌、森光子。 演出家の著者が昭和・平成の大スターにして国民栄誉賞を受賞した6人の足跡を辿り、大衆とスターが織りなす、ひとつの芸能史を紡ぎだします。 著者はステージやドラマの演出を通して、スターたちと直に接してきました。 スターがふともらした言葉、仕事に向かう姿勢、演技を離れたときの素顔などを回想し、その芸の本質に迫ります。 美空ひばりはなぜ「下品」といわれたのか? 長谷川一夫の「科学的」な演技。 最後の「国民的歌手」藤山一郎は「ジャズ」を歌っていた。 知られざる渥美清の素顔。 「戦争をしくじった」森繁久彌が生涯抱えた陰影。 森光子が演技で見せた「非情」の瞬間。 同時代の雰囲気も克明に回顧することで、6人の「傑物」が芸能史において、いかなる存在であったかも浮かび上がってきます。
感想・レビュー・書評
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【箱①】
名演出家の鴨下信一氏がつい先だって亡くなった。
「ふぞろいの林檎たち」「高校教師」といった名作はリアルタイムで見ていて、「岸辺のアルバム」もオープニング映像だけ記憶の片隅に残っている。
過去の著作物を調べてみたら出るわ出るわ。本の世界でも多作の人だったようだ。
本書は、昭和芸能史に残る6名の傑物を取り上げた新書だ。長谷川一夫以外は、何かしらの映像をリアルタイムで見た記憶がある。
まだベンチャーだったろからテレビ界にいた著者だけに、記された芸能史の裏側は生々しい。
伝説となった美空ひばりは「これほど〔いじめられた〕人もいない」という。なんか祖母がそんな話をしていた気もする。
森光子が、「こんなにお母さんに不適格な人はいなかったのにーー」には納得。少年隊の東をおっかけ(?)ていた晩年をよく覚えている。職場の女性陣が当時、その話題で盛り上がっていた。
昔は“博覧強記”のテレビマンが多かったと聞いたことがあるが、鴨下氏にはドラマ・映画のみならず、演劇、古典芸能、歌、お笑い……と幅広い教養が感じられる(仕事でもジャンルを問わず手掛けていたようだ)。
寅さんはアマゾンプライムのおすすめループにはまり、全作みてしまったが、55年体制や60年安保闘争の時代の「日本の本当の姿が活写されている」というから、森繁久彌の「社長シリーズ」も見なきゃと思った次第。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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鴨下信一氏の「昭和芸能史 傑物列伝」、2013.9発行です。国民栄誉賞を受賞した芸能人6人、長谷川一夫、美空ひばり、藤山一郎、渥美清、森光子、森繁久彌(受賞順)について、著者が伝記的に綴ってます。国民栄誉賞といえば、1977年に作られ、23人と一団体が受賞しています。受賞された方はそれぞれ受賞に値する素晴らしい方と思いますが、没後の受賞が多いのと評価基準がよくわからないですね。イチローのように2度も辞退した人もいるし。さて本作の方ですが、歌の上手な美空ひばりさん、人柄も歌も大好きな藤山一郎さん、昭和でした
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【国民栄誉賞を贈られた芸能人たちの秘話】美空ひばり、長谷川一夫、渥美清、森繁久弥、森光子…演出家の著者が出会ったスターの光と影を回想しつつ、一つの芸能史を紡ぎだす。
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国民栄誉賞を受賞した6人の芸能人のエピソード。演出家としての視点が鋭い。
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2013年9月20日、初版、並、カバスレ、帯無し。
2014年7月1日、白子BF。