コロナ後を生きる逆転戦略 縮小ニッポンで勝つための30カ条 (文春新書 1307)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166613076

作品紹介・あらすじ

少子高齢化による人口減少に加えて、コロナ対策で遅れをとった日本に逆転のシナリオはあるのか?
企業も個人もコロナ禍を生き抜くには、今までの常識を一切捨てて「戦略的に縮む」しかない。
累計88万部『未来の年表』シリーズの著者が、きわめて具体的な方法を提示する。

【目次】
第1章 先進国脱落ニッポンの逆転戦略
第2章 日本企業は「高品質・低価格」を捨てよう
第3章 コロナ後に勝つビジネスパーソンの働き方
第4章 縮小ニッポンの新しい生活様式と街づくり
第5章 「人生の未来年表」で戦略的に生き抜く

巻末データ集「平成の30年間で日本はこう変わった」

感想・レビュー・書評

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  • 詳細な分析と具体的な取組が書いてあり、とても参考になります。

  • コロナ後の日本について、かつて『未来の年表』を書いた著者が綴った一冊。

    「今後は縮小しながら生き残っていく」というビジョンをいろんな角度から説明しており、勉強にはなった。

  • コロナで変わっていく生活や環境、何をすべきか書いた本。コロナは今まで見えてなかった課題を可視化させた。☟
    海外の労働者に頼りきりだったこと。
    少子化と高齢化。
    コロナのようなことはまた起こる。

    だからどうするというのは難しいが、楽観的に今だけを考えたり、ポジティブに考えすぎず、長期的に負担にならぬ範囲でネガティヴに物事を考えていきたい。

    以下メモ。
    40代のうちに準備すること→人生の未来年表作成、親の年齢含む、70歳まで収入を得られる仕組みを考える。マイホームの修繕費用配慮。
    老後いくらの資金が必要かは、そもそも使う場所がないと意味ない

  • 『未来の年表』の著者として有名な、河合雅司氏による本で、今後の日本について、「戦略的に縮む」ことが必要だという。

    これは、急激に人口が減少していく日本では、もはや今までのやり方は通用しない、得意分野に人材を集中し、小さくなろうとも”キラリと輝く国”を目指そうということ。

    日本の人口は2008年に1億2,808万人で最多となったが、生産年齢人口が最も多かったのは1995年であった。
    つまり、日本の国力の陰りは1995年から始まっていた。

    そして今後の日本は下記の通り衰退していく。

    2020年:女性の2人に1人が50歳以上になる
    2024年:国民の3人に1人が65歳以上になる
    2025年:東京都でさえ人口減少に転じる
    2026年:認知症患者が700万人規模になる
    2033年:全国の住宅の3戸に1戸が空き家になる
    2042年:高齢者人口が4,000万人とピークに

    65歳以上が総人口に占める割合が7%以上を「高齢化社会」、14%以上を「高齢社会」、21%を超えると「超高齢社会」という。
    2021年の調査では、日本はその割合が28.7%となっており、すでに超高齢化社会となっており、2024年にはその割合が33%に上昇する見込み。

    このように日本の将来はお先真っ暗な感じだが、それでもなお日本が再起するための方法があるという。

    それは、具体的には下記のとおり。

    ①「高品質・低価格」や「薄利多売」はやめ、高付加価値ビジネスに転換する

    ②既存の技術を生かして事業転換する
    (例)富士フイルム;撮影→医療機器(画像診断)、大日本印刷;紙の技術→多機能高断熱ボックス

    ③海外向けの製品開発は、相手国のニーズに合わせる
    →1995年ころ東南アジアに高性能の日本の家電をそのまま輸出し失敗した(常夏の国ではただ単に冷やせればいいというのが市場ニーズ)

    ④M&Aや他者との連携を検討

    ⑤不採算部門の売却などで稼げ津事業に人材を集中させる

    ⑥成長分野に若手社員を投入し、優秀な人材に挑戦する機会を与える

    ⑦DXを正しく理解し、有効に活用する

    ⑧高齢者向けの商品を開発し、海外に輸出する

    意外と真新しい指摘がないのは残念だが、②や⑧は面白い着眼点だと思う。

  • DXはDよりもXに意味がある。業務をデジタル化するだkではスタート地点に立つにすぎない。
    一つの会社に縛られない生き方はコロナ後のニューノーマルになる。

  • 332.107||Ka

  • ●コロナ禍で現れた問題は、実はコロナ前からの課題であった。人口減少に備えて戦略的に縮む。
    ●外国人労働者が5万人来る予定が4千人だった。観光客は87%マイナス。しかし減少はGDPの1%に満たない。大したことない。
    ●日本が高品質の製品を輸出して、貿易で稼いできたというのはウソ。内需で。

  • 現状の問題がよくまとまっているのはよい.
    よいけど, とくに目新しく感じる課題もない.
    やっぱそうだよねー, で終わってしまった.
    もうちょっとなにかInspireされるものがあればよかった.

  • 少子高齢化による人口減少に加えて、コロナ対策で遅れをとった日本に逆転のシナリオはあるのか? 企業も個人もコロナ禍を生き抜くには、今までの常識を一切捨てて「戦略的に縮む」しかない‼️累計90万超『未来の年表シリーズの著者が、きわめて具体的な方法を提示する。
    【目次】
    第1章 先進国脱落ニッポンの逆転戦略
    第2章 日本企業は「高品質・低価格」を捨てよう
    第3章 コロナ後に勝つビジネスパーソンの働き方
    第4章 縮小ニッポンの新しい生活様式と街づくり
    第5章 「人生の未来年表」で戦略的に生き抜く
    巻末データ集「平成の30年間で日本はこう変わった」

  • よくある、ちょっと脅かしてアレやれコレやれな感じの本でした。
    人口減少、働き世代減少、高齢化、
    後半は40代〜70代のうちにしておくべきことそれぞれ。特に目新しい事は書かれていません。
    唯一メモしたのは経産省のイノベーティブ企業ランキング表だけど、これアンケートなので特にそう言うイメージがある、というのを一般人から聞き出しただけだと思います。
    後はDXの定義、地域商社。
    日常的に情報を追っているビジネスパーソンの方は、時間割くに値しないと思います。

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著者プロフィール

1963年、名古屋市生まれの作家・ジャーナリスト。人口減少対策総合研究所理事長、高知大学客員教授、大正大学客員教授、産経新聞社客員論説委員のほか、厚労省や人事院など政府の有識者会議委員も務める。中央大学卒業。2014年の「ファイザー医学記事賞」大賞をはじめ受賞多数。主な著書にはベストセラーの『未来の年表』『未来の年表2』『未来の地図帳』『未来のドリル』(いずれも講談社現代新書)のほか、『日本の少子化 百年の迷走』(新潮選書)などがある。


「2022年 『未来の年表 業界大変化 瀬戸際の日本で起きること』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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