新装版 竜馬がゆく (6) (文春文庫) (文春文庫 し 1-72)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (437ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167105723

感想・レビュー・書評

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  • やはり本筋が霞んできましたなぁ、でもこれこそがこの作家を読むという意味でしょう。色々今までいちゃもん(?)つけてきましたが、こういうもんだと腹に落とせばokです。
    でも、他の作品でも既に説教(?)されている内容ゆえ、正直新鮮さは無いです。読んでいる順番の問題なんでしょう。

  • ちょっと時間かかったけど、第6巻読了。本巻の圧巻はやはり薩長同盟と伏見寺田屋でしょうか。寺田屋では良く生き延びましたね。この章は傑作です。 奇跡がこの先も続いて、竜馬がもっと長く生きたら歴史はどう動いたんでしょう? 高杉晋作も魅力的!

  • ◯よく考えてみれば、この下関で西郷がきて君と握手し、いきなり薩長連合をとげる、というのははじめからむりさ。その無理を承知でサイコロをふったわけだが、思うような目が出なかった。世のことは偶然を期待してはいかん。(116p)

    ◯生死などは取り立てて考えるほどのものではない。何をするかということだけだと思っている。(264p)

    ◯三吉君、逃げ路があるかないかということは天が考えることだ。おれたちはとにかく逃げることだけに専念すればいい。(284p)

    ★薩長連合成る。そして寺田屋事件を経ておりょうと一緒になる。ドラマチックな6巻であった。

    ★亀山社中で孤立したために無念の死を遂げた饅頭屋長次郎を教訓にしたい。

  • 7巻が読み終わって6巻を登録していなかったのに気づきました。6巻って、どんなだったかなあ。長編になると1巻前のお話も、昔のことのように思えます。読書とともに歴史を歩む醍醐味です。

  • 竜馬が本格的に動き出し、ついに薩長同盟を実現させる。改めてその凄さに敬服。そして寺田屋事件。よく知ってる話だが、よく死地を脱した。三吉慎蔵、大活躍! さらに薩摩への新婚旅行。これも知ってる話だが、改めて読むと面白い。
    いよいよ大詰めが近づいてくるのがちょっと淋しい

  • 薩長同盟の締結を間近に迎え、幕府の緊張感が高まっている中での竜馬の無謀ともいえる奔放な行動は、一歩間違えば日本の歴史が変わっていたかもと思うと結末が分かっていても注意してやりたくなる。
    運も実力のうちと言うけれど、偉大な業績を残す人には強運も必要条件であるんだなあと思う。

  • 再読中。いよいよ亀山社中が活躍、そして窮地の長州藩を救うため、竜馬は薩長同盟を画策、桂と西郷の仲を取り持ち奔走。ついに薩長同盟なるも、その晩竜馬が泊まる寺田屋が襲撃される。長州が竜馬につけた護衛・三吉慎蔵(好き)の働きと、高杉からもらった短筒、おりょうの機転で危地を脱した竜馬は薩摩藩に匿われる。

    ところで余談ですがこの寺田屋、私がまだ京都の実家にいた高校生の頃、部活の友人のお母さんが寺田屋で働いていたので、幕末好き数人連れだって見学させてもらったことがありました(※1980年代の話です)当時、旅館として営業していたかどうかは忘れましたが、観光客相手に数百円の入場料で見学できるようになっており、刀痕や弾痕、おりょうさんが飛び出してきたお風呂など、そのまま保存されているというのを見せてもらいました。

    さらに、第14代寺田屋伊助を名乗るおじいちゃんがいて、趣味で手相を見るので「見てもらい」と言われて見てもらったのですが、私の手のひらをしみじみみつめてそのおじいさんは「結婚線がない」とのたまいました(ガーン!)まあ新選組が好きーとか言って史跡めぐりしてるアホな女子高生のことですから、沖田総司に恋などしてるうちは結婚なんかでけへんやろとか思って適当言われただけだろうと思いあまり気にはしていなかったのですが。

    それから数十年、あるときふと思い出して寺田屋について検索してみたところ、なんと、実際の寺田屋は鳥羽伏見の戦いで消失しており、私が見学した寺田屋はずっと後になって(この竜馬がゆく連載後に人気にあやかって)跡地の近所に建てられた全くの偽ものであることが発覚。さらに私に結婚線がないとのたまった第14代寺田屋伊助なる人物も、寺田屋とは縁もゆかりもない赤の他人(ただの商売人)だったと。驚愕。

    比較的最近でも、まだあれが本物の史跡だと信じてしまっている人もいるみたいだし、数十年前は働いている従業員もまさか全部ウソとは知らなかったのだと思われますが、現在ではただの「当時を再現」した建物として公開されているようです。それにしても第14代寺田屋伊助、悪質だよなあ。そして悔しいことにこのとんだ詐欺師じじいに「結婚線がない」と言われた私は本当にいまだに独身だという・・・(複雑)

    閑話休題。危地を脱するも怪我の回復が思わしくない竜馬は西郷のすすめで薩摩へおりょうさんと新婚旅行、そして長崎へ。しかしワイルウェフ号の沈没で歴戦の志士・池内蔵太らは溺死、竜馬の留守中、長州や英国との商談を任されていた近藤長次郎は抜け駆け留学しようとしたのが仲間にバレ詰め腹を切らされる。

  • 刀では一人も殺さず、そして刀を抜くことさえしなくなり、新時代を象徴するような拳銃を手にした竜馬は、皮肉にもその拳銃で、初めて人を殺めた。
    とうとう竜馬が直接表舞台に立ちました。
    そしてその犠牲も今まで以上に大きなものが。

  • 本当にそこに竜馬や後藤象二郎、西郷がいるかのように表現されているので、時々一瞬そのまま描かれているように錯覚する。それくらい生き生きとしている。

  • 上巻に同じ

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著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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