その男(二) (文春文庫 い 4-24)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167142247

感想・レビュー・書評

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  • 間違いなく好きなストーリーと時代背景で、登場人物も申し分ないが、2巻に入って少し間延びした印象。3巻に向けての前振りが多いと思われ、次に期待。

  • 幕末の動乱に巻き込まれていく虎之助。次巻も楽しみ

  • 「礼子と暮らしておりました約1年半の間、私は時勢の動きなど、まったく気にかからなかったもので・・・。夫婦・親子の和やかな家庭の暮らしというものが、人間には一番大切なことなのでしょう」

    幕末から明治への世の中を舞台に、主人公の杉虎之助の生涯を描きながら、維新史の断面を描く物語の2巻目。

    謎の剣士・池本茂兵衛に弟子入りし、諸国漫遊の旅に出て、すっかりたくましくなった主人公に茂兵衛は礼子という女を彦根まで送ってほしいと頼まれる。薩摩の者に襲われながらも、礼子を彦根に送り届けた虎之助は、幕府隠密かもしれない茂兵衛や礼子の任務に関わったことで、幕末の動乱に巻き込まれていく。

  • 徳川幕府は風前の灯、杉虎之助は京都に上り、師である池本茂兵衛を捜すが?師と愛する妻との別離、そんななかで薩摩の中村半次郎との交友が広がる!

  • 杉虎之助の活躍がつづく。

    礼子が、薩摩屋敷で公儀隠密として働いていた父親の子供
    というのがわかり、虎之助と結婚する。
    ふーん。だったら、薩摩弁で話すべきだが、
    江戸屋敷では、標準語を使っていたのかな。

    池本茂兵衛が、公儀隠密で、いろいろなことをしているが、
    息子のように虎之助を思い、娘のように礼子を思う。

    礼子は、薩摩に、殺され、茂兵衛も、殺される。
    虎之助の親しい人は、死んで行く。

    日本の時代の鳴動の中で、虎之助は、流れに投じるのか。
    水戸の動き。
    薩摩と長州の動き。
    その中で、徳川幕府が、弱体化する。
    公武合体が、うまく行きかけたが、孝明天皇が死ぬ。
    尊皇の動きと佐幕の動きの中で、
    自分の生きる道を見出そうとする虎之助。

  • 913.6 イ (2) 登録番号8935

  • 2011/10/10完讀

    虎之助和礼子在江戸展開新生活,但最後礼子被薩摩的密探所殺。虎之助之後上京,結交了中村半次郎,也藉此殺掉了殺妻仇人薩摩東郷直二。

    擔任幕府密探的池本師傅被長州人所斬殺,虎之助透過幕府及見迴組想找出恩師的仇人。

    (334page)

  • 尊王か倒幕か、吹き荒れる時代の波に飲み込まれ薩摩と戦う杉寅之助。しかし、何故、師の敵に気づかない。池波先生都合よすぎないか。

  • 読みたい本が在庫切れで、仕方なく?時代もの好きな夫にすすめられて読んだのですが、「どこまで読んだ?あそこ面白かったでしょ」とうるさい。まだ読んでない部分までコメントしてくる始末。ミステリーだったらほんと許さない。もうあんたからは借りないわ。

  • 94年22刷本

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著者プロフィール

大正十二(一九二三)年一月二十五日、東京市浅草区聖天町生まれ。昭和十(一九三五)年、下谷区西町小学校卒業、株式仲買店勤務。昭和十四年より三年ほど証券取引所にあった剣道場へ通い、初段を得る。旋盤機械工を経て昭和十九年、横須賀海兵団入団。敗戦の翌年、東京都職員として下谷区役所の衛生課に勤務。昭和二十三年、長谷川伸門下に入る。昭和二十五年、片岡豊子と結婚。昭和二十六年、戯曲「鈍牛」を発表し上演。新国劇の脚本と演出を担当する一方、小説も執筆。昭和三十年、転勤先の目黒税務事務所で都庁職員を辞し、作家業に専念。昭和三十五年、『錯乱』で直木三十五賞受賞。『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』の三大シリーズや『真田太平記』等、数々の小説で人気を博す一方、食や映画、旅に関する著作物も多く上梓した。受賞歴はほか吉川英治文学賞、大谷竹次郎賞、菊池寛賞等。平成二(一九九〇)年五月三日、入院していた東京都千代田区神田和泉町の三井記念病院で死去。小社では同じく単行本未収録のエッセイ集『一升桝の度量』(二〇一一)と初期戯曲集『銀座並木通り』(二〇一三)を刊行している。

「2022年 『人生の滋味 池波正太郎かく語りき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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