緋い記憶 (文春文庫 た 26-3)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 59
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  • Amazon.co.jp ・本 (346ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167164058

感想・レビュー・書評

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  • 予想外にいい作品集でした
    短編で、記憶をテーマに書き綴られました
    作者も、時間を掛けて自分の熟成に合わせた作品を
    今後も書き続けたいようです
    記憶って、後ろめたい、嫌な気持ちだと残るのでしょうか
    全員が「人に言えない過去」があって・・・納得の一冊です
    読むべし!

  • 記憶にまつわる7つの物語。

    どれもが綺麗にまとめられている。

    ホラーで締めているのが多いのは、記憶という不可思議性が見せる必然か。それともミステリ性の結果としての必然か?

    『ねじれた記憶』が心に残る。

    エンドレスな恐怖の記憶と現実。

    歴史ミステリの人だと思っていたので意外だった。

  • ホラー

  • 素敵な話だった…!

  • ファウストとセット。

  • 高橋氏の直木賞受賞作「緋い記憶」を含む短編集

  • 【解説】 川村湊

  • 記憶が曖昧だと事実はネジマガルときがある。記憶が鮮明だと事実はまっすぐ伝えようとする。記憶が希薄だと事実はもがいてしまう。互いを重ねあわせようとするとまったく新たなことが起こる。そのために思い出そうとすることだってある。いよいよコマッテクル。

  • ホラーでありながらもそこにとどまっていない。特に表題作は、醜いと蔑みながらも中年女性の身体を求めてしまったり、愛しいはずの少女を凌辱してしまう男性心理が哀しく描かれていた。
    母性本能をくすぐられる作品。

  • 人間の記憶の曖昧な部分はもしかしたら思い出したくない嫌な過去だったり、人には言えない暗いものだったりすることがあるんだろうな。直木賞作品だから読んでみようと思ったが、ドロドロした話が多く、読後が良いとはいえない。作品の善し悪しはともかく、個人的には好きになれない内容だった。

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著者プロフィール

1947年岩手県生まれ。早稲田大学卒業。83年『写楽殺人事件』で江戸川乱歩賞、87年『北斎殺人事件』で日本推理作家協会賞、92年『緋い記憶』で直木賞、2000年『火怨』で吉川英治文学賞を受賞する。他の著書に『炎立つ』(全5巻)、『天を衝く』(全3巻)などがある。

「2009年 『To Tempt Heaven』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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