- Amazon.co.jp ・本 (367ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167174033
感想・レビュー・書評
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池袋西一番街に住むトラブルシューターの主人公が、池袋で起きる問題を解決していく物語。
主人公やその周りの若者たちを通して、その時の社会問題に触れられた様に感じました。
文章からは情景が鮮明に浮かび上がり、主人公の内心が面白く書かれているので、時おりクスッとさせられます。
2作目を手に取ってみたくなる一冊。
『誰だって開けることのできない部屋をひとつもってる。そんなもんじゃないだろうか。『亡き王女のためのパヴァーヌ』が流れる白い部屋を考えた。おれの部屋、おれの独房。』
『おれたちはみんな弱い。だから嘘をつくことがある。おれたちはみんな臆病だ。だから武器をもつこともある。おれたちはみんなバカだ。だから傷つけあうこともある。でも、おれたちは許すことができる。誰がついたどんな嘘だって、きっと許せるんだ。』 -
平成の美味しいところを煮詰めてプレゼントされたような読み味。この石田衣良はいい石田衣良。
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はじめて新宿鮫を読んだ時のような感触。限られた世界で背伸びしながらギラギラしている若者が皆、魅力的に感じた。
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ドラマが当時から大好きで、読んだことなかったので懐かしさで借りてみました。
面白かった。
時代背景も懐かしくて、キャミソールとかメイクとかピッチとか当時が蘇る…
池袋は高校生の頃よく行っていたし、描写が一個一個青春を思い出しました。
独特の細切れな文体がとっても読みやすく。
まるでマコトの日記を読んでる感じ。
ポツポツ区切るあの文体がマコトのらしさが出ていい。
ただ、その中でチョイスする言葉がちょいちょいダサい。キザというか…
いやいや!この当時の若者で、ましてやマコトみたいな子がそんなん言うかなwって感じること度々でした。
書いてる作家さんが真面目な方なのかな。
ドラマで溢れるマコトの男らしさが、そんな言葉のチョイスで少し半減。
これを読んで、あそこまで個性的に魅力的に演じれた役者達に気づけ、逆にドラマの凄さを再確認しました。特に窪塚すごい。
ただ、原作のマコトは、いまいち皆から一目置かれているかよくわからなかったな。
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ドラマは見たことあったけど
原作は読んだことがなかったから
手に取ってみました
マコトのキャラはもうすっかり長瀬だし
タカシはすっかり窪塚になっちゃったけど
おもしろかったです。 -
軽くて読みやすい
主人公が魅力的。トラブルシューターですごい人なんだけど、女性に弱かったり大人しく家業の果物屋を手伝ったりしてて、クレバーな部分としょぼい部分を併せ持っている。
池袋のストリートギャングの少年少女たちの話なのでハードな内容。ヤクザ、少女売春、麻薬、などなど。不法移民や引きこもりも話に絡ませて社会派な面も。 -
早い展開で、読んでいると情景が浮かぶような文体。
当時の十代の人たちのヒエラルキーのあり方と、流されず群れず、社会の表も裏もなく存在感のある主人公のあり方が面白い。
ドラマは見ていないが、こんなに面白いのならもっと早く手にとっておけば良かった。 -
かっこいいの一言
主人公もかっかいいけど、登場人物みんなカッコいい。また文章もかっこいい。ついでにいつも行ってる池袋も。
私の心はボーイズ&ガールズに釘付けです。 -
すぐ近くにある空間の裏側では、このような物語が毎晩のように繰り返されているのかと、本当に感じるような描写。文体がとてもスピード感がある。
主人公はクールだが、やさしさと弱さを併せ持つ魅力的なキャラクターで、正義感と抜群の行動力で事件を解決していく。
有名な作品だが読んだことが無く、夏休みに読んでみた。
石田衣良は、娼年、4TEEN、SEX、日経の人生相談(笑)と読んできたが、全く違う雰囲気のストーリーで幅の広さを感じた。