- Amazon.co.jp ・本 (542ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167174118
感想・レビュー・書評
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若者が若者の力で諸々解決し進んで行こうとする姿は、見てて清々しいね。
ただ、それだけに、最後のシーンは、大分無理がある気もしたけど。
しかしこの作家さんは、未来の姿を早々と取り込むのが上手いね。AI検索機能とか、まさにイマイマで、起こってましたと言われても納得のストーリーですゎ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
十数年前に単行本で一度買って読んでいるのだけれど、文庫化された機会に再読。
やはり、毎週のように通っているアキバの地名や建物の描写が十数年前に想像しながら読んでいた時とは格段に違ってリアル。
それにしても、あの当時はあのGoogleも、ましてやYahoo!もまだこの程度の存在だったんだよなぁ、と感慨にふけってしまう。
現在のこのネット上の現実を、当時どれほどの人たちが想像できたであろうか。うーん、なんともすごい。
どこかしら致命的に欠損していたり、ある種の病を抱えていたりする、個性的な6人の若者が、楽しく明るいテロをアキハバラの街に起こす物語。非常に楽しく愉快に読めるアキバ住民にとっての一種のバイブル的な読み物ではなかろうか。
さすがは石田衣良。大好き。 -
威の読み方が最後までわからなかったのがモヤモヤした。
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【書誌情報】
著者:石田 衣良 作家。
解説:森川 嘉一郎 建築学。
装幀:関口 聖司
写真:新津保 建秀
書名:アキハバラ@DEEP
読み:あきはばらあっとでぃーぷ
定価:本体770円+税
発売日:2006年09月05日
ページ数:544
判型・造本:文庫判
初版奥付日:2006年09月10日
ISBN:978-4-16-717411-8
Cコード:0193
初出情報:『別冊文藝春秋』237第号(2002年1月号) - 第252号(2004年7月号)に連載され、2004年11月に文藝春秋から刊行された。
版元の商品ページ:
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167174118
【目次】
目次 [003-005]
初出 [006]
プロローグ 009
第一章 アオメスイギンの零時売り 013
第二章 砂漠で花を咲かせる方法 043
第三章 ハリネズミねっとわーく 076
第四章 真夜中のキャットファイト 102
第五章 ハタラキアリの覚醒 130
第六章 おおきな波の名づけかた 169
第七章 世界で七番目の灰色の王様 201
第八章 檻のある部屋 240
第九章 クルーク狩り 260
第十章 アーケードのヘタレたち 287
第十一章 バンドウイルカの帰還 305
第十二章 3/4パンツをはいたトラップドア 327
第十三章 炎のスレ立て人 350
第十四章 シミュレーション・カウントダウン 363
第十五章 裏アキハバラ・フリーターズ 376
第十六章 聖夜のアタック 418
第十七章 続・聖夜のアタック 441
第十八章 空へ帰る 470
解説(森川嘉一郎) [536-542] -
夫の友人からお借りしました。
ラノベぽいけど、それを受け入れて読めば、荒唐無稽な展開も雑な設定も許せ、青春&エンタメ小説としてとても面白かったです。
前半はオタクたちが特技を生かしてベンチャー企業を立ち上げ、AI搭載のサーチエンジンを作り上げていくお話です。
メンバーが少しづつ増えていく様は定番の桃太郎構成ですが、自分たちの弱点を補いながら支えあい信頼しあって成功してゆく姿は青春小説の王道。
最後まで仲間割れ等がなかったところがよかったです。。
そして後半は、彼らが作ったサーチエンジンを大企業に奪われ、それを取り返すという展開。
悪者に立ち向かう弱者、という構図が分かりやすく、勧善懲悪な展開がすっきり爽快でした。
AI搭載のサーチエンジン、便利だけどかなり依存しそうだなあ。 -
『ブルータワー』に続き、衣良作品四作目。後半は読み終わるのが惜しくて、少しづつ読んでいました^^ いや〜ホント面白かった。構成が抜群だったなぁ。“クルーク”まだ実現しないのかな?はよ、誰か作ってww あとアキラちゃんのコスプレ写真集欲しいッ!!!!!評価は、星四つ半。
ただ一点ダメなとこは解説が糞すぎた…。なんでこんなのに依頼しちゃったの?? -
石田衣良による、秋葉原のオタクたちが集まって作ったAIについての小説。
前半はやや説明が多かったものの、中盤から一気に展開が変わって面白く読めた。
ただ最後はサイバーテロみたいなのを想像したら、僕らの七日間戦争みたいな感じで意外だった。 -
2017/10/05 読了
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弱いものが進化する
石田衣良さんの知識の豊富さに脱帽。なんなんだでしょうね、作家って。石田作品でいつも感じる、人間の優しさとか温かさをを今回も感じられて嬉しい。ホッコリ。 -
『池袋ウエストゲートパーク』SF風味。
根本的に石田衣良という作家と、秋葉原という街の相性が悪いように思う。
物語自体は面白いけど、オタク的にはツッコミ要素も多い。
ただライブドア事件以前に、これを書いていることは評価できる。
話の流れ自体は単純だから、もう少しコンパクトに出来たんじゃないかとも思う。
全体的な話の流れは『東のエデン』に、よく似てる。
クルークの立ち位置と機能は、Juizに似てるし。
『東のエデン』の下敷きにしたのかな?って感じがする。
武闘派とオタクが手を組むというのは、少し『メタルギアソリッド』にも
似てるかも。
語り手としてクルークの語る言葉は『攻殻機動隊』の人形使いの相似形を描いてる。
『ガンダム・センチネル』のALICEも同じようなこと言ってるし。
いくら闇で手に入れたと言っても連載当時に既に「Windows XP」は
リリースされたし、仕事用に使うマシンに悪名高い「Win Me」は無いと思う。
せめて「Win 2000」が妥当だと。
金さえ出せば、何でも手に入れるのに、わざわざ評判の悪いOSを
入れてくる理由が謎。
ブログとかもメディア特性が変わっちゃってる部分は、時の流れを感じる。
それから『未来少年コナン』とか、ウルトラ警備隊だとか
80年代以前のアニメとか特撮に対しての描写は詳細なのに
『ガンダム』関連になると「赤い彗星のザク」とか、「ザクのビームライフル」とか
途端にザックリするから「この人『ガンダム』知らないんだな」って思う。
等身大ザクを欲しがる人間は、決して「赤い彗星のザク」とは言わない。
それと『ラーゼフォン』の戦闘服って、TERRAの制服?
ストリート関係には明るいけど、オタク要素は疎いんだなって感じる。
実写より、アニメとか漫画寄りの題材の気がする。
他の五人はどうとして、いかにもなアキラにハマる人材がいない。
あとダルマって『MOZU』の後だと、どうも悪役に思える(笑)