阿修羅のごとく (文春文庫 む 1-17)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167277178

感想・レビュー・書評

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  • 幾多の男と女のしがらみを切ない喜劇に仕上げた著者は、さすがの放送作家だと感心した。状況がおのずと浮かぶ会話がいい「へのへのもへじ」は笑うのだろうか?
    解説が南田洋子と云うのがスパイスとなっている

  • 初 向田邦子。脚本の書き起こしなので、独特。父の浮気発覚を軸に、家族、姉妹、夫婦、親子の様々な立場での葛藤。昭和ホームドラマ的に気軽に楽しめた。

  • なるほど、ひと昔前の女性が男性を立てるというのはこういうことなのか。現代の女性像とはだいぶ離れているけど、本質な強かさは変わってないのかなとも思ったり。一見保守的に見える三女が結局は一番風通りの良い新しい夫婦像を実現させていたところが面白いと思った。

  • 台本調の本ってどうかなと思ったけど、これはドラマを見ているようにすんなりと読み進められた。次はどんな展開かなとわくわく(ぞくぞく)しながらページを繰るので、眠れなくなる(笑)

  • 男って結局浮気性だね。
    女ってくらいねって気になります。
    幸せな人がいない姉妹に少し気が滅入ります。
    人の幸せってなんなんだろう。

  • セリフまわしが、さすが脚本家、という感じ。

  • やっぱお正月は向田邦子だ。新年にいつもドラマ観てたのが懐かしいなぁ。四姉妹全員に何かしらがあって話しがドラマティック過ぎな気もするけれど、さすが向田邦子というか猜疑心とか嫉妬とか女の得意?とする感情の描き方が大変うまい。映画なりドラマなりも視聴してみようと思う。ひとつ、向田邦子が脚本家な故に描写がシナリオっぽいのが読むのに少し気になる。こういうもんだと慣れればなんてことはないけれど、作家とはまた違い、彼女は見たままを書き付けていくタイプだ。それが読みやすい人もまたいるでしょうが。毎正月の向田邦子ドラマがなくなった今は、毎正月には必ず1冊読もうと思う!

  • 姉妹がわーわー言う五月蝿さが伝わる。昼ドラ的。電話が印象的。

  • 家族の愛憎劇をつづった内容。

    父の浮気から4人姉妹が人間模様を繰り広げる。

    向田作品なのでドロドロとはいかないが
    飽きさせず最後まで読ませるのは、人情の機微をうまく表現しているからだなと思う。

  • 最近、新し目の本ばかり読んでいたのですが。。面白かったです。
    自分の周りではこんな事は起きていない、起きないだろうと思いながらも、何故か普通に読んでいました。普通の感じの中に『阿修羅』が見えたような気がします。よかったです。

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著者プロフィール

向田邦子(むこうだ・くにこ)
1929年、東京生まれ。脚本家、エッセイスト、小説家。実践女子専門学校国語科卒業後、記者を経て脚本の世界へ。代表作に「七人の孫」「寺内貫太郎一家」「阿修羅のごとく」。1980年、「花の名前」などで第83回直木賞受賞。おもな著書に『父の詫び状』『思い出トランプ』『あ・うん』。1981年、飛行機事故で急逝。

「2021年 『向田邦子シナリオ集 昭和の人間ドラマ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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