海岸列車(下) (文春文庫 み 3-8)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・本 (404ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167348083

作品紹介・あらすじ

青春との訣別の時。2人は自らの生の証しを求め、母の面影へと通じる「海岸列車」に乗る-生きることの意味を静かに問いかける最新長編。

感想・レビュー・書評

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  • 作者のストーリーテラーとしての力を、またまた実感。

  • この本を読んだのは20年くらい前で、読んだ後に鎧駅に行った。それだけでも人生に何らか影響を与えてくれた本だと言うこと。あとは宮本輝の後書が良かったという印象。

  • 25年以上前に青が散るを読んで以来の宮本輝作品。COVID-19で図書館が2ヶ月閉鎖となり、読む本がなくなったので、妻の蔵書から取り出して読んだ。
    時代はバブルの真っ只中の設定なので、今の時代感覚とは合わないものの、シュレーン財団を巡るドラマティックな因縁は、読み応えがありました。

  • あらすじ
    青春との訣別の時。2人は自らの生の証しを求め、母の面影へと通じる「海岸列車」に乗る-生きることの意味を静かに問いかける最新長編。

  • 図書館で。
    久々に宮本輝さんの本を読みました。この作品の頃は携帯電話なかったんだなあ…としみじみ思いました。

    という訳で戸倉さんとかおりさんが一線越えてしまったらつまらないなあと不安に思いながら読んでいたのですが踏みとどまってくれて何よりです。確かに最近のお話は不倫とか未婚の母とか軽々しく設定として使いすぎだなあと思っていたので古いと言われようが良かったな、と思います。そして確かに女性側にメリットが殆ど無いんですよね…。
    人生の転換期に自分がどういう行動をとるか。この本の登場人物たちのようにドラマティックではないだろうけれどもきっとそういう瞬間は誰にでも起こるものだと思う。その際、私利私欲と戦い、悪徳を憎むことが出来るのか。金儲け主義に走らないか。(まあ金儲けなんてそんな簡単に出来るものではないでしょうけれども)

    面白かったです。

  • よくしゃべる

  • 読了

  • 本当に読みやすかった。いい具合で先が気になってどんどんページをめくっていったので、すぐに読み終わってしまった。1992年と22年も昔に書かれているのに色あせていなかった。

    父を亡くし、母は男を作って出て行ってしまった。兄とともに父の兄の元で生活をする。叔父がなくなり主人公のかおりは25歳の若さで伯父の後を継いで社長になる。兄は10歳以上年上の女性の元でヒモのような生活を送る。社長として頑張るかおりと生活を一変させる兄のお話。

  • 大好き

  • やはり女性を描くのがうまい。
    両親が離婚し、どちらにも引き取られず叔父に育てられた兄妹。
    叔父の死によってそれぞれが経験した出来事によって生き方を変えていく。共通の知り合いたちがまた魅力的で兄妹に良い影響を与えている。

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著者プロフィール

1947年兵庫生まれ。追手門学院大学文学部卒。「泥の河」で第13回太宰治賞を受賞し、デビュー。「蛍川」で第78回芥川龍之介賞、「優俊」で吉川英治文学賞を、歴代最年少で受賞する。以後「花の降る午後」「草原の椅子」など、数々の作品を執筆する傍ら、芥川賞の選考委員も務める。2000年には紫綬勲章を受章。

「2018年 『螢川』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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