- Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167542047
感想・レビュー・書評
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6編からなる短編集。各話の話の主人公は皆もう若さの盛りも過ぎ、老いること、身近にある死、それでも身体の裡にくすぶるかのような官能を感じられ、短いお話でしたが小池さんのエッセンスがぎゅっと凝縮されていて楽しめました。いつもながらの美しい描写に、匂い立つような官能の表現が素晴らしかった。
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不倫ネタばかりの短編集。表題作が一番良かった。一人でテレビを見てる大晦日の描写が秀逸。著者は短編作りと情景描写が本当に上手いと感じる一冊。
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ちょっとくどかったかな。。@描写
全体的に不倫。 -
短編集。
さすが、小池先生。しょっぱなからエロいエロい。電車で読むのもためらわれます。
実ることのない、あらふぉーの恋物語。 -
図書館の本
内容(「BOOK」データベースより)
恋に切実である故に、奔放すぎた姉の一生―。彼女を「美しく風変わりな淫売」とよんだ妹が、哀惜をこめて回顧する「最後の男」の他、女性の内奥に秘められた官能の炎を描き尽くした全六作。心の闇の彼女へと、妙に勇ましく気負ったように突き進んでゆく女たち。まさに絶品としか言いようのない現代女流文学の美しき結晶。
小池真理子の小説の中でのものの食べ方、酒の飲み方が好きなんだなぁと改めて思えた1冊。
長い描写はないけれど、人と人とのつながりを描くときのアイテムとして食べ物、お酒が絡んでくるのが好き。
必ずなにかしら食べ物が出てくるような気がします。
タイトルの雪ひらく、と場所がすきでした。 -
大人の女性の視点で書かれた作品。女は恋愛が始まるときに、別れを思い描いていると。作者の世代は70年安保の渦中の世代。それも念頭に置くと、もう一皮むけた読み方が出来る。
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11月28日読了。小池真理子女史が得意とする(らしい)、中年女性の狂おしいような恋愛の短編小説集。両親のトラウマでも友人・姉妹への嫉妬でもなく、彼女たちが恋愛や性欲に溺れる理由は結局何なのだろう・・・?男には理解できない世界か?
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女たちの愛と哀しみと、刹那の喜びを描いた短編集。
官能と共に語られる女の真実の姿。
個人的・好きな本ランキング第1位の神作品。