鹿島茂対話集 オン・セックス (文春文庫 か 15-6)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (335ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167590055

作品紹介・あらすじ

戦争と政治・経済だけで歴史を見るのはもう古い!世界史を生活文化から見直すために、古今東西の閨房事情を15人の「その道の大家」と大いに語る1冊。世界のポルノから後宮と姦通・近親相姦・巨根信仰・SM・女体の正しい味わい方・性病と腎虚・性技の奥義まで、尽きることのない好奇心で人類の来し方行く末を考える。

感想・レビュー・書評

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  • 素晴らしい。世の中まだまだ知らないことだらけだ。SMにキリスト教が必要ってのはなんとなく想像がつくけど、ポルノの前段には恋愛が必要で、それは12世紀に発明されたとか、ねとられ女房ってのはそれほどまでに重要な物語なのだとか。

  • 話の内容は多岐にわたる。

    基本的にはすべて下半身絡みの話

    そういう話しが学術的に好きな人にはおすすめ。

    たとえ勉学だとしてもそういうのが汚いと思う人はやめたほうがいいと思います。

  • 前半はヨーロッパ・日本・中国の性意識の違いについての対談。
    宗教によって抑圧されたヨーロッパの変態と、性を道として突き抜けた中国・日本の変態の比較は面白い。
    歴史的見地から語る前半と比べると、後半は本当に趣味人の域かな。
    団鬼六との対談、荒俣宏との対談は興味深い。

  • 対談、鼎談の相手が丸谷才一、張競、荒俣宏、氏家幹人他というのが面白そうと買ったのですが、章ごとにガラリと相手が違うので、ポルノ作家(団鬼六、睦月影郎)やスワッピングセックスカウンセラー辺りになると「なんであたしはこれを朝の通勤電車で読んでいるんだろう……」という気になりました(苦笑)。好み的に私は歴史をテーマにした最初の章が一番面白かったですが、内容としては格別珍しいエピソードが出てくるわけでもなかったような……

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著者プロフィール

1949(昭和24)年、横浜に生まれる。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。2008年より明治大学国際日本学部教授。20年、退任。専門は、19世紀フランスの社会生活と文学。1991年『馬車が買いたい!』でサントリー学芸賞、96年『子供より古書が大事と思いたい』で講談社エッセイ賞、99年『愛書狂』でゲスナー賞、2000年『職業別パリ風俗』で読売文学賞、04年『成功する読書日記』で毎日書評賞を受賞。膨大な古書コレクションを有し、東京都港区に書斎スタジオ「NOEMA images STUDIO」を開設。書評アーカイブWEBサイト「All REVIEWS」を主宰。22年、神保町に共同書店「PASSAGE」を開店した。

「2022年 『神田神保町書肆街考』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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