雨を見たか 髪結い伊三次捕物余話 (文春文庫 う 11-10)

著者 : 宇江佐真理

• 文藝春秋 (2009年8月4日発売)

感想・レビュー・書評

[Maoさんの感想 · 2009年8月15日]

髪結い伊三次シリーズ第７弾。次世代も見習い同心としてなかなか活躍するようになってきて喜ばしい限り（笑）伊三次とお文も良い夫婦になっているし、不破のやんちゃ娘茜ちゃんの子育てに追われているいなみさんも忙しそう。少しほろ苦いけれどしっとりしんみり江戸情緒に浸れた。このシリーズやっぱり好きだなあ☆

著者プロフィール

１９４９年函館生まれ。９５年、「幻の声」で第７５回オール讀物新人賞を受賞しデビュー。２０００年に『深川恋物語』で第２１回吉川英治文学新人賞、翌０１年には『余寒の雪』で第７回中山義秀文学賞を受賞。江戸の市井人情を細やかに描いて人気を博す。著書に『十日えびす』 『ほら吹き茂平』『高砂』(すべて祥伝社文庫)他多数。１５年１１月逝去。

「2023年 『おぅねぇすてぃ <新装版>』 で使われていた紹介文から引用しています。」