雨を見たか 髪結い伊三次捕物余話 (文春文庫 う 11-10)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (303ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167640101

感想・レビュー・書評

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  • 今回は、不破龍之進とその見習い同心仲間の「八丁堀純情派」と、最近江戸を騒がしている「本所無頼派」の対立が軸になっています。緑川平八郎の息子鉈五郎は親譲りの皮肉なやつだけど、勉強というか調べ物が得意な西尾左内が良い味出してますね。龍之進が、伊三次を尊敬してた少年から、伊三次を同心の手下として見るように変わっていくのが、伊三次には寂しかったのね。

  • 久しぶりの宇江佐さん。しかも髪結い伊三次のシリーズは最初の2-3作しか読んでないのに、いきなり第7作の本書です。
    宇江佐さんのファンは多いので、大きな声では言えなませんが失望。どうもストーリーの破綻が目立ちすぎます。
    「薄氷」では同心の娘・茜が誘拐されるやいなや、人さらいで噂になっていた西国船を押さえています。でももし茜が誘拐されなかったら、噂は確かめられる事も無く、他の子供達はそのまま船で連れ去られてたんですかね。
    最後の「雨を見たか」にも伊三次を惑わせるために嘘の噂を仕込む船頭が出て来ますが、その目的が全く分からない。
    「捕物余話」というシリーズでありながら捕り物は蛇足で人情が主とは判っているのですが、ちょっと酷すぎませんか?

  • シリーズ7冊目、だそうです。よく分んなくなってきました・・・・・。えーと、この巻でもジュニア世代が主役級の働きをしております。無頼派VS純情派の対決も、がっぷりよつの様相を呈してまいりました。主役であるはずの伊三次さんたちはすっかりベテラン格で、若者たちを温かく見守る役割になりつつあります。しかしながら、まだまだバリバリの活躍をしてほしいものであります。とゆうことで、モロモロの期待を込めつつ、次作をお待ちしたいと思いまする。早く文庫になりますよーに。

  • 今回は伊三次とお文の登場シーンが少ない分、出て来た時の存在感がたまりませんでした。素敵な夫婦です。

  • あの子があんなに大きくなって…あとがきでも言われてたけど、なんだか親戚のおばちゃんになった気分。

  • 髪結い伊三次捕物余話 第七弾

  • 伊三次とお文の物語は,休憩中
    関心事は、少々気弱なひとり息子の成長だが。

  • 髪結い伊三次シリーズ最新刊。
    相変わらずですが、龍之進より
    伊三次とお文のせつなーいかんじがよかったのになー。
    まあ結婚しちゃったしね・・。
    ってか、勝手にこの人若い女の人だと思ってたら、
    還暦なんだってね。びっくりしつつ納得。

  • 髪結い伊三次のシリーズは好きです。
    今は、無頼派の話が多くて、ちょっと残念ですが、でも面白い。

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    <h5>出版社 / 著者からの内容紹介</h5>
    北町奉行所町方同心見習い組には六人の若者がいる。伊三次の仕える不破友之進の嫡男、龍之進を始め、緑川鉈五郎、春日多聞、西尾左内、古川喜六、橋口譲之進という面々。俗事に追われ戸惑いながらも、江戸を騒がす「本所無頼派」の探索に余念がない。一方、伊三次とお文の関心事は、少々気弱なひとり息子の成長だが。

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著者プロフィール

1949年函館生まれ。95年、「幻の声」で第75回オール讀物新人賞を受賞しデビュー。2000年に『深川恋物語』で第21回吉川英治文学新人賞、翌01年には『余寒の雪』で第7回中山義秀文学賞を受賞。江戸の市井人情を細やかに描いて人気を博す。著書に『十日えびす』 『ほら吹き茂平』『高砂』(すべて祥伝社文庫)他多数。15年11月逝去。

「2023年 『おぅねぇすてぃ <新装版>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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