- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167651305
作品紹介・あらすじ
アダルトチルドレン、買い物依存症、燃え尽き症候群…心の不調を感じたら専門家のカウンセリングを受けるのが常識といわれる。しかし、その常識、ちょっと待っていただきたい。あなたは"心理学業界"の術中に陥ってはいないか。「心理療法にはおまじない以上の効き目はない」と喝破し、"業界"から目の敵にされた著者の問題の書。
感想・レビュー・書評
-
臨床心理学の、胡散臭いなーと思ってたことをズバっと言ってくれててスッキリした。
データが偏ってるなとは思うけど、あながち間違いではないと思う。
一番印象に残ったのが、心の問題を相談するには親しい友人が一番で、サイコセラピストは「カネで雇った友人」にほかならない、という所。
サイコセラピストが出来ることなんて、本当に限られてる。
大体、良くなってるのか悪くなってるのか判断できひんのに、堂々と「良くなった」って言うのは変やと思う。
言わないと仕事が成り立たへんのかもしれんけど…。
業界の中で、この本に載ってるような話も出来るようになったらいいのになと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ここまで精神分析学をこき下ろす著者の熱意に脱帽...。論旨のデータが不明確(意図的?)な箇所も多々あり、わざと脇を甘くしている感は否めないが楽しく読めた。約16年も前の著作なのでその後の研究結果も加味しないといけないが、デカルト的な手法は嫌いじゃない。
-
ここまでやられると痛快。どっかの医療否定本よりよっぽど質の高い議論がなされている。心理や精神医学を志す人は一読してもいいと思う。単なる反精神医学本ではない。
-
古本屋で衝動買い。カウンセリングにつきまとう胡散臭さについて、総合的に批判を加えたもの。今流行の「マインドフル」の原型である「瞑想ブーム」にも言及している。一部”言い過ぎでは?”と思われる部分もあるが、大筋では同意できる議論が多かった。心理学や脳科学関係のニセ科学に興味ある人なら一読して損はしないと思う。
-
思索
-
心の病気は心理療法では治せない、著者が上げるデーターは真実を語る。時代と共に変質する心理療法は、心理学業界が作り上げた妄想なのかもしれない。心を扱う仕事には胡散臭さがどうしても付きまとう。業界の権威を振りかざすことで信用を勝ち得る手法があざとい。
-
なんにでもかんにでも異論反論を唱えるというのは裏返しの全体主義の恐ろしさに満ち満ちているが、商売気たっぷりの医学や心理学よりも人間の自然治癒力を信じよう、というのがメッセージだ、というのならそれはまともだ。そういう説の心理学もあるけどね。それは取り上げていない。やはり全体主義。