- Amazon.co.jp ・本 (546ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167656607
感想・レビュー・書評
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話が壮大すぎて最後までついていけなかったし
なんか読みにくかった。
風景がずっと同じなので中盤から飽きてきた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
山岳ミステリーに国家間を股に掛けたサスペンス要素を加えた作品。
登山シーン周りのお話は中々だが、サスペンスパートの展開が荒唐無稽過ぎる。
加えてやや唐突かつ単純な家族愛の描写など、残念なとこが多い -
この夏、北アルプスに登る機会があったので手に取った本。登山小説というよりホワイトアウト系の冒険小説だったけど、どちらも好物なので最後まで一気に消化してしまった。かつての敏腕報道で、現在はアル中寸前の報道カメラマン西崎が冬山で目撃した光から、国家規模の事件に巻き込まれていく。
結構前の作品だが、もうすぐ映画化されるらしい。ラブストーリーありの山岳アクションサスペンスという稀代の煽りに惹かれた! -
瞼を閉じると、見たこともないくせに西崎の、陽灼けした笑顔が浮かぶ気がする。
核爆弾を守るため、自分の愛する世界を守るため、極寒の天狗原の雪原で、西崎は静かに決断する。
多数の敵もろともに、自分を消し去ってほしいと。
不注意から幼い長女を死なせてしまった西崎は、その瞬間に無意識にカメラを探る自分に恐れ傷つく。
そしてそれを目にした妻・慶子はその西崎の姿に凍り付く。
その日からまっすぐな二人はお互いを合わせ鏡のように映しあい、刺だらけのお互いをぶつけあって傷ついた。相手を、そして自分を責めて攻撃しつづけ、いつしかすっかり消耗していた。そしてその諍いを幼い瞳に映し続けた息子・優は、ゆっくりと心を閉ざしてゆく。
相手に認められて、受け入れられない限り、その相手をしっかりと認識して乗り越えない限り、
失った自分が手に入らないのは、多分二人とも同じだったんだと思う。
忘れていた自分の、足りなかったなにか。
それを埋めていないのは、埋めたくてもがいていた、乾ききった二人。
守るもののために自分を犠牲にした男はしかし、最後に家族の絆を手繰り寄せた。
西崎は最後には、後悔でなく誇りを胸に、満足して目を閉じたに違いない。
いや、それとも最後まで、自分の命を奪おうとするミサイルに向かい、シャッターを切りつづけたのかもしれない。最後の相棒、伍島の姿をカメラに収めたのかもしれない。
ただ少なくともきっと、最後に西崎の胸に去来したものは満足と誇りだったに違いない。
だからもう、彼にかける言葉など、私にはない。
でも、もしも祈ることが出来るのならば神様、
どうか西崎に、慶子に、優に、せめて甘い、甘い夢を。
いい男、そんな言葉さえ軽すぎる程に、西崎の生き様と最後は私たちに迫る。
私たち女にできることそれは、ただ祈り、胸を焦がすことだけなのだ。 -
映画アルマゲドンを思い出した。
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とても映画的。で、2007年の映画は見たことない。ストーリーは壮大でスピード感あり。北アルプスと東京の同時進行が交互に描かれる。やや無茶なところもあるが全体的に楽しめた。雪山で生き抜くのは寒い、辛い、厳しい。
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読んだ
映画でも公開された本格的なサスペンス物。
正直期待せずに古本で買ったらまさかの大当たり
映画にするとえらい重く、話の密度の濃いものが作れるんだろうな
というストーリ。米軍の核燃料をステルス機が北アルプスに墜落。
存在そのものが消されていたステルス機の墜落を思わぬ形で
見てしまった新聞記者。官邸ですら知らぬ存ぜぬの中、信じれるのは
自分の目のみ。新聞記者が真相を確認するためアルプスに入り
最後に直面した真実とは? -
“米空軍のステルス爆撃機が北アルプスに墜落!その搭載物をめぐって男たちの死闘が始まった。報道カメラマン西崎勇次もその渦中に…。かたや週刊誌記者の松永慶子は、横田基地に侵入・逃走した北朝鮮の工作員に接触する。吹雪の北アルプスと東京。二つの場所で、男と女は絆を取り戻せるのか。渾身の国際謀略サスペンス。”―裏表紙より。
プロローグ
第一章 火球
第二章 山行
第三章 雪崩
第四章 戦闘
第五章 洞窟
第六章 真夜中の鷲
第七章 夜明け
エピローグ
珊瑚堂文庫より借読。
普段読まないジャンルなので、読み慣れるまでペースが掴めなかったけど、1/3過ぎたあたりから、先の展開が気になって…。文庫で500P以上あったけど、ワタシとしてはかなりのハイペースで読了。
雪山にいるカメラマンの夫と、都内にいるジャーナリストの妻。双方の視点から交互に語られているストーリーが、だんだんと近付いてくるにつれて、緊迫感も高まってくる。
途中、山中のシーンでは、展開が都合よすぎる印象も受けたけど、雪山登山の厳しさは十分伝わってきたし、戦闘描写も、軍事的知識のないワタシにもわかりやすかった。
そして、アルマゲドン的なラストは予想外でした。
猛暑の夏よりも、冬場に読むことをオススメします。
大沢たかお、竹内結子出演の映画版も観てみたいけど、設定がかなり原作と異なる模様。
人物相関や職業が違うと、感情もだいぶ違ってくるんじゃないのかなぁ? -
よかった
東北での震災から約一年。
絆をかんじた。 -
やっぱり男性作家は心理描写が弱いな…。それ以外の部分のエンターテイメント性とかはとてもよいと思いますが。