百番目の男 (文春文庫 カ 10-1)

  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (425ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167661960

感想・レビュー・書評

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  • 陰惨な殺人事件、刑事の弟とその愛憎絡むシリアルキラーの兄 とくれば重くて張り詰めた展開になりそうなんですがテンポの良い文体でサクサク読めてしまう。
    百番目の男 というのは主人公のことを形容する褒め言葉で、99人が安易な解法を取る中で困難な真実に向き合うただ一人 という意味なんだけど、実際そう呼ばれるほどの傑物ではなくて、ただ主人公の未熟で血気にはやる姿勢がストーリーの雰囲気とあいまって良い感じ。

    真相に関してはふざけた理由 とは思わないんだけど、あれこれさすがにちょっと展開うまく運び過ぎでは? という点もあり、それも軽い作風を考えるとまあ良いか…となるので、軽いことは大事だなあ。

  • 10月15日読了。図書館。

  • ひさびさの再読でだいぶ忘れてたので、楽しめた。人物は全く深みはないけど、軽妙な語り口やテンポの良い進み方、思わず笑っちゃう台詞の応酬等で最高のエンタメ。そして死体に刻まれた謎の文章の真相が分かった時の、脱力感。こんなお下劣ネタを真剣に毎度盛り込んでくるカーリイが大好き。またシリーズ読み返してみよう。

  • ブラッド・ブラザーが面白かったので、著者の第一作も読んでみた。今時のアメリカの犯罪ドラマによく登場するアイテム満載。でも他の作品も読んでしまいそう。

  • カーソンとハリーの刑事コンビ。まだ荒い感じがするが、期待する要素も大。シリーズ物なので、次を楽しみにしたい。

  • (〝ロ゛)!!!2015年読みおさめ。やばい、おもしろい♪首切り遺体、体へ謎の書き込み、そしてハンパないWhy done it.惚れそう(笑)主人公が勇敢で頭が良いのだけれども、それでいて無鉄砲。優しさを見せつつも、どことなく陰を感じさせます。そしてその陰が、この話に濃い色を与えてくれます。本筋ももちろん、途中に挟まれる警察組織内部のゴタゴタと、伏線を生かしたその見事な終結。追われるものの秘密と追うものの秘密。両方の要素が絡み合って面白いドラマを見せてくれます。あとはさるお方にレクター博士を感じたりも。

  • 2015年10月再読というか、読んだような気もするけれど読んだことないよねと思いながら読み終えて、ブクログに登録する段階で約3年前に読んでいたことに気づく(笑)。表紙に見覚えがあったんだけれど。
    内容は素晴らしい。主人公のカーソン・ライダーがアヴァ・ダヴェネルに執着するのは、不思議な気もするけれど、こいつが犯人かと思ったら違うという繰り返しで、とても楽しめた。

  • 昨今のミステリー、連続首なし殺人くらい珍しくないが、この死体施されたもうひと手間がミソ。そういう目的かよー、人間腐るにも程がないかー(≧∇≦)

    でも…だよ。ダイイングメッセージの類って、その書かれた言葉の「意味」を考えちゃうよね、無条件に。犯人側(作者側)も、どういう「意味」を持たすか、が腕の見せ所な訳で、普通。まさかまさか、意味じゃないところに目的があるとはね‼️ 考えなかったよ〜〜。

  • さまざまな狂気。
    サイコスリラーとして充分面白い。

  • この作家の本を初めて読んだ
    デビュー作らしい
    刑事ものなのだけど、登場する刑事がみんな激しやすい
    同じ組織の中で、角突き合っている
    ちょっとやり過ぎなくらい

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