- Amazon.co.jp ・本 (511ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167670092
感想・レビュー・書評
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清水の次郎長の物語は初めて読んだ。
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山本一力版、清水の次郎長。
生を受けてから没するまでを、
音吉が回想しながら話が進んでゆく。
かけがえのない人の死に思わず涙。
義理人情、義侠心、地元を愛する心・・・。
男とはこうであって欲しいと思わせる。
とてもよかった。 -
ご存じ、清水の次郎長の生涯を描いた1冊
森の石松や、大政、小政など、私でも知ってる名前が出てくるから
読みやすかったかなー -
清水の次郎長、森の石松、大政、小政。尊敬される親分と一家だったということは知っているけど、それ以上はまったく知らない実在した渡世人たち。ひとり明治の時代にまで生き残った幼馴染の音吉(この人はフィクションかも)が、銀座からやってきた洋品店の伊藤を聞き役に、次郎長と己の人生を振り返る、というお話。写真も映像もテレビもインターネットも無く(当然ですが)、人の噂が情報源だった時代、だからこそ悪い評判を立てられたら終わりで、それで昔の人は後ろ指を指されるようなことはしちゃならねぇ、と自分を律していたのでしょうか。情報が取れないから自分が直接親しんで信頼している人が「この人なら」と薦めるのを頭から信じるし、薦める方も人柄人品をしっかり見定めて、確かな者でないと薦めなかったんだろうなぁ、と、便利なことは良いことばかりでは無いのだな、と今更ながら思ったりしました。次郎長の子供時代と晩年だけでなく生涯を通じて読みたかったのでそういう意味で少しだけ物足りなかったですが、あとがきや解説によると今まで誰も書かなかった子供時代を扱ったのが画期的、らしいので、いつかオーソドックスな次郎長物語を探して読んでみようかと思います。面白かったです。
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講談で有名な清水次郎長。その生き様が強烈に描かれている。