裁判長! ここは懲役4年でどうすか (文春文庫 き 26-1)

著者 :
  • 文藝春秋
3.20
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本棚登録 : 2933
感想 : 472
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167679965

感想・レビュー・書評

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  • 裁判を傍聴して思ったことをツラツラと書いた本。
    裁判の傍聴の仕方、面白さを教えてくれる。

    著者の個人的な感情がかなり正直に書かれているので、不謹慎な感もあるけどそこがおもしろい。

    「…顔がなぁ。どう見ても無罪に見えんのだ。顔が有罪。」

  • 2017/09/08読了



    裁判レポ、一時期話題になった本
    なかなかにカオスで面白かった。
    いわば人々の人生が、それも濃厚な事情が交錯するのであって。
    いろんなトラブルに裁判という場所が与えられているが、様々な人間模様があり、はては原告被告だけではなく
    その家族や知人、はては検察と弁護士までもが争う泥沼なのだ、なんでもありの闘技場。
    第三者の目で見てみると、なかなかにディープな世界である。

  • 『人生劇場』という題の雑誌連載が元となった裁判傍聴記。自分も原告側関係者として裁判所に行った折に、まったく関係のない覚醒剤事件の公判を興味本位で傍聴。確かに被告人はスウェット姿だったな~友人達から本書を原作としたDVDや漫画があると教えられたが、離婚や強姦、児童買春の裁判は映像・画にしにくい生々しさがあるのではないだろうか。カバーのドクロマークを背負った被告人は読了後に見ると一層味わい深い。

  • 4.5 これはほんとに面白かった。アタリ。

  • 裁判の傍聴を繰り返し、おもしろ人間ドラマを見続けてきた著者の記録。といっても記事にするために傍聴に行ってるんだけど。
    確かに面白い。被告がドクロのトレーナーを着てたり、言い訳が穴だらけだったり、リアルな人間ドラマは違うね。
    しかしこの人レイプ事件の傍聴で当たりだとかハズレだとか、当人たちにしたら訴えたいくらいであろうノーテンキさ。自分が何らかの事件の遺族やったら、とても読めたもんじゃないと思う。

  • タイトルだけの本かな。

    裁判の傍聴エッセイです。

    全くの素人が裁判行ってみましたって感じで、
    未知の世界をのぞき見られて面白いのだが、
    延々と小物の裁判が続き、独自に取材や深堀りするわけでもないから飽きちゃいました。

    もう少し重い事件をガッツリ継続して書いてくれたら
    良かったんだけど…

    下世話な視点と語り口は週刊誌みたいですが、
    暇つぶし程度にはいいと思います。

    オススメするほどではないかな。

  • 内容はおもしろくないけど、なんだかんだ日本人のせこいところを改めて知れる本だった

  • 謎のベールに包まれている(本当は包まれてなんかいない、誰だって行けるんだから)、裁判の傍聴記録。裁判員制度も発足丸1年を迎え、何かと注目される法廷の実態をつまびらかにする貴重な著作なのですが…
     
    …軽い。とにかく軽い。お気楽目線でヘビーな刑事事件の被告人の人生模様を眺める展開は確かに引き込まれるけれど、どうにもタッチが軽すぎます。裁判員経験者が守秘義務諸々でがんじがらめにされてもがいている様と比べると、一般人のみたまま報告とは言えこの軽薄さはちょっとどうなんだろうと思います。「顔が有罪」とか、(性的暴行に対し)「やることにソツがない」とか、こんな本世の中に出していいのかという物言いも散見。コレを「面白い!」と褒めちぎってしまうと、人格を疑われそうな気がします。が、

    面白いんですよね。悔しいことに。

    赤裸々で、えげつない故にこその厳粛さ。軽々しいからこそ一層際立つ冷徹さ。世間の荒波の隙間、そこかしこに巣食っている闇を淡々とお日様の下に晒していく裁判のシビアさが、手に取るように伝わってきます。

    ま、裁判ってこんなもんだと知るキッカケとしては、この手の本もアリなのかもしれません。

  • 傍聴マニアによる傍聴レポート。世の中には色んな人がいるもんなんですね。色んな、変な人。あまり内容について興味をもてなくて読み終えるのに時間がかかったが、未知の世界をちらっと覗けた感はあります。

  • 著者が何かとゲスいのが気になるが、逆にそこが見所なのかもしれない。
    著者が被告人を観ている気分で読者は作者を見ることになると思います。
    「おいおい、何いってんだコイツ」

    裁判の傍聴に関しては興味が湧きました。
    費用もかからず出入り自由の人生劇場。
    税金を使って行われている裁判の緩慢を防ぐ事にもなるのなら…と。

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著者プロフィール

本名、伊藤秀樹。1958年、福岡市生まれ。
小学生の頃は父の仕事の都合で九州各地を転々。東京都立日野高校、法政大学卒。 個人事務所(株)ランブリン代表。NPO法人西荻コム理事長。西荻ブックマークスタッフ。季刊ノンフィクション雑誌「レポ」編集・発行人。

「2011年 『【電子書籍版】昭和が終わる頃、僕たちはライターになった』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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