裁判長! ここは懲役4年でどうすか (文春文庫 き 26-1)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167679965

感想・レビュー・書評

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  • 実際の傍聴記録がおもしろおかしく書かれていて笑う。

  • 傍聴を通して、人間ドラマをみる。

  • 座談会が面白かった。マニアってすごい。強姦未遂事件とか嬉々として書いてあったのがちょっとな〜。

  • 人の一生がかかったような裁判を興味本位で覗き見るなんて、下衆だなと思っていたけど、人の一生がかかったシーンだからこそ、ドラマがあり、それを見たいと思うんだろうなと本書を読んで理解。しかし、いきすぎると『なんだ、普通の殺人か』という普通とかけ離れた感覚になっちゃうんだよね。
    僕も一度は傍聴に行ってみたい。興味本位もあるけど、自分は被告席には座らないぞ、という意思を固めるためでもある。

  • 裁判傍聴マニアである著者が、現地で見たまま感じたままをイラスト入りで面白おかしく描く、裁判傍聴エッセイ、第1巻。
    様々な事件、それに関わる沢山の人々・・・良くも悪くもリアルな世界を目の当たりに出来る。題材が『裁判』なだけに読み手によって様々な意見はあると思うけど、著者のあっけらかんとした書き方に、楽しくと言っては語弊を生みそうだけど全体を通して興味深く読めた。

    社会勉強させてもらいました。

  • 裁判って全然他人事じゃない。

  • エッセイなので、思ったよりは読みやすくふーんって感じ。裁判の裏側っていうか、傍聴マニアの声を聞くおもしろさはあるけど。
    一つどうしても気になったのは、もちろん作者にそんなつもりはないのだろうけど、一番のだいご味は「レイプ事件」とか、レイプ被害者の声を聞くことはなかなかできない(裁判官や被害者の判断・要望により)とか、どうしても被害者に対して、事件に対しての興味しか感じられないところ。
    慮ってうえでの、このエッセイなんだけど、やっぱり被害者本人や家族にしてみると、傍聴は国民の権利だから仕方ないにしても、それをネタにおもしろいとか、興味がある事件とかって言われると少しかわいそうなのかなーって思ってしまう。
    なので、本当にこういう世界があるんだって話でさらーっと読む感じです。

  • 結局事件って他人事なんだよなあ…それを覗き見することが楽しいんだと言う本だと思います。もっと面白い裁判は無いのか?と言うのはどうなんだろう。自分の友人や家族、知人の裁判で「この裁判は面白くないね」とか「この犯人はヤル気が無いね」などと偉そうに言われたらこの人はどう思うのだろうか。

    昔読んだグリム童話に神様のイスに善人が座り、地上を見ると悪事を働いている人が居てカっとなりそこにある家具を地上の悪人にめがけて投げつけるという話を思い出しました。そういう神の目線で物事を見る人ばかりなので天国の神様の居場所には家具が殆ど無くなってしまったという。その話を読んだとき意味が良くわからなかったのですが今、なんとなくわかるような気がします。他人のことを100%わかったような気でいるのは恐ろしいことなんだなあと。そんなことを思いました。この人の本はもう読むことは無いだろうなあ。

  • 面白いです〜。私たちみたいな普通の人(トロさんはちょっと普通と違う気もしますが)目線での裁判傍聴レポ。表紙にもなってるけど、被告がドクロマークのトレーナーで出てくるとか、被告だけでなく、周りを囲む人々も観察してるのがホント面白いです。こういう視点での本がたくさんでれば、裁判員として挑みやすいのでは?と思います。思わず傍聴してみたくなる1冊。

  • 裁判に興味をもたせるためには、いい本かも。それよりも裁判に見られるさまざまな人間模様の方に興味を持ったけど。

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著者プロフィール

本名、伊藤秀樹。1958年、福岡市生まれ。
小学生の頃は父の仕事の都合で九州各地を転々。東京都立日野高校、法政大学卒。 個人事務所(株)ランブリン代表。NPO法人西荻コム理事長。西荻ブックマークスタッフ。季刊ノンフィクション雑誌「レポ」編集・発行人。

「2011年 『【電子書籍版】昭和が終わる頃、僕たちはライターになった』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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