はだか嫁 (文春文庫 は 35-3)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 33
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167760038

感想・レビュー・書評

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  • 73 やるぢゃないか、、、。

  •  蜂谷涼「はだか嫁」、2012.4発行、連作6話。将軍家や大名家への献上品の残りを商う「献残屋(けんざんや)」である仙石屋に「丸々のはだかで来ておくれ」と舅左近・姑おりきにお願いされた美人のおしのの物語。子供ができず、亭主運平が外でこしらえた力平を自分の子として育て、勘当された亭主は家を出て浮気相手の家に。おしのは若女将から女主に。相撲取りの真似事である「柱への諸手突き」をしながら自らを鼓舞し、千石屋のために頑張るおしのの物語。

  • 持参金もなしに商家に嫁に来たおしのは、優秀なおかみとして店を切り盛りしていたが、再度の夫の浮気に衝撃を隠せなかった。そのあとでの夫の両親の対応が痛快。やはりこのシリーズ好きだわ。

  • 面白い。
    タイトルの意味について理解は、難しくない。
    こんな境遇の、こんなに爽やかな主人公に、新しい巡り逢えたのは幸運。

  • L

    商家の嫁に望まれてなったとはいえ、子には恵まれず夫は外に女をこさえる始末。夫が外に作った子を引き取り夫は勘当、自分は後ろ指さされながらも商家の主として踏ん張って行く女の話。
    度胸のおかげ?で、身分を越える付き合いや、義父母や奉公人にも愛されるちょっとしたサクセスストーリーみたいな?番頭清助との関係?が曖昧で終わったのが残念。まぁ期待しすぎか。
    これから再起!ってときに終わっているのが残念。
    と、思ったら続編があったよ。

  • はだか嫁って聞くとドッキリしますが、裸一貫と同じようなニュアンスの言葉のようです。
    お話は黒船来航の少し前~篤姫が徳川家に嫁いでくる直前くらいでしょうか。仙石屋を支える嫁おしのが主人公。
    1章からおしのさんが理由あって女主人になるという衝撃的な展開で、どんどん引き込まれて行きました。
    今後おしのさんがどのように幕末~明治維新を乗り越えていくのか、続編を期待します。

  • 書店で書名にひかれ購入。はじめてよむ作家。
    はだか嫁とは何の嫁入り支度もせず嫁ぐこと。主人公はそんなはだか嫁おしの。おしのは夫が外でうませた子を育て大店の献残屋をまもる。将軍の側室との深交など登場人物も多種で、そこに生じるさまざまな出来事を女主人としておさめてゆく。ときどき弱気をみせるがそこがとても人間的。総じて腹が据わってカッコがいい主人公をがんばれ!と応援しながら読み終えた。

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著者プロフィール

1961年小樽市生まれ。北海道を拠点に執筆活動を行なう。
2008年『てけれっつのぱ』(柏艪舎刊)が劇団文化座により舞台化され、同舞台は2008年文化庁芸術祭大賞受賞。
主な著書に『落ちてぞ滾つ』、『いとど遙けし』、『雁にあらねど』(各 柏艪舎)、『雪えくぼ』、『舞灯籠』(各 新潮社)、『夢の浮橋』(文藝春秋)、『蛍火』(講談社)などがある。

「2018年 『曙に咲く』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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