Op.ローズダスト 中 (文春文庫 ふ 27-2)

著者 :
  • 文藝春秋
3.88
  • (76)
  • (89)
  • (80)
  • (10)
  • (2)
本棚登録 : 829
感想 : 42
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (477ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167763022

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 登場人物の背景が丁寧に描かれている。正直 諄い位。感想は下巻を読み終わってから。

  • 長いプロローグが終わった感じだ

  • 小説

  •  

  • かつて国家の秘密組織で特殊訓練を施され、とある作戦で切り捨てられた部隊の生き残りがテロ集団「ローズダスト」となって牙をむく。
    切り捨てを実行した3人への復讐を果たしたローズダストだが、彼らの本当の目的は別にあり…?

    相変わらず量のある状況描写を読み進めるのは骨が折れるが、真相が次々に明かされ始め、次々と様相を変えていく物語に引き込まれる。
    下巻が楽しみ。

  • 4

  • 面白かった
    バトルエンターテイメントストーリー
    福井ワールド全開の物語
    いつものとおりダイスが出てきます。

    そして中巻です。
    中巻ではさらにお台場のテロと戦闘が広がります。
    さらに、丹原とローズダストの過去の事件の真相が明らかになります。
    そこではローズダストのメンバと丹原、さらにはリーダ一功と丹原の悲しい因縁が明らかになります。
    結局はその当時の国際情勢の犠牲になってしまう主人公たち。
    結果、その過去の事件で傷ついた人たちが今度はテロ側と阻止側で分かれて戦うという悲しいストーリ展開です。
    そういった戦いの中でも一功と丹原の会話がなされ、その人物描写に厚みを与えます。
    下巻でどういった終わりになるのかが想像されます。
    そして、だめ中年も大活躍(笑)

    全3巻の中でひとつのテーマとなっている「新しい言葉」と「古い言葉」
    新しい言葉をつむぎだすことが日本人が思考し続けることのように感じます。

    つづく

  • 最後は台場が舞台の活劇。身近な場所が爆発で壊されていく過程に引き込まれた。

  • 「ローズダスト」とは本書タイトルであり、物語中を通奏低音の流れる「新しい言葉」の象徴とも言える。新しい言葉とはあまりに抽象すぎる感があるが、思うに筆者の考える平和に慣れ親しむ=考えることの休止、即ち既存(社会)の枠組みに拘束され、事態に対してしなやかに思考出来ないことにたいするアンチテーゼと読み替えることができると思う。軍事スリラーの読後感にしては観念的な枕であるが、本作品がこんな感じなので仕方がない。勿論、スリラー作品としては流石!この世界の第一人者として読者に上質の時間を提供してくれる。

全42件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1968年東京都墨田区生まれ。98年『Twelve Y.O.』で第44回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。99年刊行の2作目『亡国のイージス』で第2回大藪春彦賞、第18回日本冒険小説協会大賞、第53回日本推理作家協会賞長編部門を受賞。2003年『終戦のローレライ』で第24回吉川英治文学新人賞、第21回日本冒険小説協会大賞を受賞。05年には原作を手がけた映画『ローレライ(原作:終戦のローレライ)』『戦国自衛隊1549(原案:半村良氏)』 『亡国のイージス』が相次いで公開され話題になる。他著に『川の深さは』『小説・震災後』『Op.ローズダスト』『機動戦士ガンダムUC』などがある。

「2015年 『人類資金(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

福井晴敏の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×