泣き虫弱虫諸葛孔明 第壱部 (文春文庫 さ 34-3)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (646ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167773083

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  • ≪作品紹介≫
    口喧嘩無敗を誇り、いじめた相手には得意の火計(放火)で恨みを晴らす―なんともイヤな子供だった諸葛孔明。奇怪な衣装に身を包み、宇宙の神秘を滔々と説いて人を煙に巻くアブナイ男に、どうしてあの劉備玄徳がわざわざ「三顧の礼」を尽くしたのか?新解釈にあふれ無類に面白い酒見版「三国志」待望の文庫化。

    ※感想は下巻にて

  • 歴史が苦手な人でも割と気軽に読める…はず。だが、電車やカフェなど公共の場所で読むのはお勧めしない。絶対吹き出す。

  • 孔明の生い立ちを追う本筋と並行して、無数に存在する「三国志」作品を照らし合わせて茶々をいれ、「三国志」を取りまとめアップデートしていく実験的小説。酒見一流のユーモアが笑いを誘う佳作だが、三顧の礼終わるまでで六百頁消化はさすがに冗長にすぎるか

  • いじめられた相手に「火計だ!」と称して火をつけたり、やりたい放題の孔明さんが、とにかく面白い。早く三巻読みたいのに何時まで経っても出ない。

  • 三国志はその昔、横山光輝が描いた漫画の三国志から知識を得た程度です。それとしばらく前に漫才の島田伸介と竜介が解説をやっていた「NHKの人形劇の三国志」が私の知識の源であるからいささか心もとありません。最近では映画でレッドクリフ(観てはいませんが・・)が公開されたりして一般的ともいえるのかもしれませんが、有名な桃園の誓いやら、劉備玄徳が孔明を軍師として迎えるところの三顧の礼ぐらいの浅い知識でした。 しかし、その浅い知識を持ってして読んでもこの酒見版の三国志は読み進む度に、その常識?を覆す人物像がこれでもかと飛び出します。 ほとんどギャグに近い部分もあります。 例えば、孔明は怪しげでブスの新妻と散々いちゃついている・・とか劉備の軽薄な色男ぶりとか・・(この他抱腹絶倒の場面が満載です!) この本では、歴史物のテレビドラマのように時折作者が登場し解説を入れてくれます。(多分この部分が作者の一番の武器でしょうね) それが殆ど第三者的なのでこの小説を二度楽しめる仕組みになっています。第壱部なので、今回は三顧の礼の場面まですが、この先ずっと続くであろうことを考えると次の発刊が”陋巷に在り”のシリーズのように待ち遠しいです。

  • 読者の三国志への愛と経験が試される一冊。
    読む側の知識に応じて、面白さの度合いが露骨に変化することでしょう。

  • 快作、というよりむしろ怪作の範疇?!「陋巷に在り」からの流れで手にしたが、こちらの方で嵌った。「後宮小説」以来、ほとんど読んでなかったので、しばらくは酒見賢一祭りが楽しめそう。

  • 連載再開の噂を聞いて再読。

  • ・歴史小説というより時代小説
    ・後宮小説以来の面白さ

  • とにかく面白い。
    孔明の変な体操みたいなのを黄夫人も一緒になってやるところとか爆笑。

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