おひとりさまの老後 (文春文庫 う 28-1)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167801625

感想・レビュー・書評

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  • 2014 1/26

  • おひとりさま人生まっしぐら、いつか読まねばと思っていた本です。

    誰にでも平等にいつか訪れるその時。まだまだ現実的には受け入れられないほど弱っちい私ですが、

    配偶者がいる人も、残されればやはりおひとりさま。身辺整理の仕方や身の振り方まで、終活にあたってこれほど参考になる本はないと思えるほど感銘を受けました。

    最後に一番響いたフレーズをメモがわりに残しておきます。

    −ほんとうに大事な人間関係とはなにか、をわきまえることだ。長生きとは浮き世の義理から徐々に身を退いていくこと。最後に残るのは、カネで買えない人間関係だけだろう。

  • 大学受験の小論文でよく見かけた上野先生
    はじめて本の形で読んでしまった。
    う~ん ドライですね(笑)
    フェミニストの方々はどうも理解しにくいところがあるけど
    何年も前に独婦会の方にお会いすることがあってちらりと話を聞いた話がなるほどそういうことだったのだなあ・・と。
    まあ、老後に必要なのは肉親・家族ではなく金・つて(友人・知人)であるということを学んだ。
    確かに独居老人をベースにした介護保険法の改定 が急務なのだろうなあと お金がないのに若者いぢめな提案ですよね。でもって、若者に厳しい。
    こんな人は千鶴子に嫌われる・・・さかしげな人 話題が豊富でしゃべり続ける人 おせっかいな人 自分を売り込む人

    ALSの生存率の男女差・・お世話する人がいるか(人工呼吸器を選択するか)の差

  • なるほど、の一言である。誰かと一緒にいても、ずっとひとりでも、結局みんな、最後はひとりなんだな。どうやって最期を迎えるか、ちゃんと考えていきたいと思った。

  • タイトルからすると独身女性向けの本というイメージだが、実際には
    ゆくゆく一人の人生を送ることになるすべての人に向けた、迷いのない
    最期を送るための指南書。

  • 生きてりゃいつかは必ずやってくる老後。
    結婚しててもしてなくても、子供がいてもいなくても、ひとりを噛みしめなきゃならない老後がやってくるかもしれない。
    その日のために…ある程度の覚悟と準備が必要でしょう。
    お金はもちろんだけど、お金だけじゃあ寂しさはまぎれない。
    曰く、自分の居場所を見つけなさいと。それも孤独を寂しいと感じない場所ね。家族と一緒にいたって寂しさを感じることだってあるんだから。それならいっそ一人の方が潔いし、迷惑も負けないですむ。
    つらいとき、困ったとき、痛いとき、弱音をはける友達を、「助けて」と言える友達を確保しておきなさいと。そして友達関係も時々メンテナンスしなさいと。長い間ほったらかしで、いきなり連絡とって「助けて」なんてダメ。…そりゃそうだ。友達を、それも年下の友達を大切にしよう。

  • シングルも?シングル予備軍も読んだら老後に備えて心強い1冊。
    「負け犬の遠吠え」が尾をひいていたが払拭されました。
    老後はみなシングルなんだもの。

  • 社会学者上野千鶴子氏の、おひとりさまの女性たちを 応援する本。

    事例が偏っておらず、社会保障の研究きちんとしていて、素晴らしかった。

  • 非婚独身だけでなく、離別、死別等で女性が老後を一人で生きていくための住まい、人との付き合い、お金、介護、終わり、などの考察。もちろん女性に限った話ではなく、誰でも可能性がある事だけれども、「男やもめに蛆がわき、女やもめに花が咲く」で女性のほうが強そうに見えるのはなぜでしょうね。

  • シングル向けの題名ではあるが、「老い」についての向き合い方の1つの考え方を示している本。言っていることは至極まっとうなことが多く、そろそろ介護の時期に差し掛かる自身の今後について考える上で、頭の整理に良い。

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著者プロフィール

上野千鶴子(うえの・ちづこ)東京大学名誉教授、WAN理事長。社会学。

「2021年 『学問の自由が危ない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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