本が多すぎる (文春文庫 さ 29-7)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・本 (538ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167901271

作品紹介・あらすじ

「現代の清少納言」による絶品書評集!現代女子から渋いおじさん、歌舞伎にエロに親子関係まで、世相を的確に捉える名エッセイストが綴る読み応えたっぷりの書評集。

感想・レビュー・書評

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  • 酒井さんの軽快な語り口が好きだけど、なんか多すぎて、むりやり繋げてる感じがたっぷりで、古い本も多くって、連載で細切れに読むにはいいかもだけど、文庫化されたらちょっと…。

  • 読書エッセイ。
    酒井さんのエッセイは好きなのだが、今回はあまりはまらず。読みたい本リストにも特に追加本なし。酒井さんとは興味の方向がちがうのかもしれない。

  • 私は読む本のジャンルがとても狭いのでなにか参考になればと思って読んでみたけれど、あーそういうの興味ないわっていうのばっかりだったからあんま参考にならなかったな。
    酒井さんは好きだけど酒井さんの好きなものは好きじゃないみたい。

  • 流し読み、斜め読みして読了。
    タイトルに惹かれて読み始めたが、エッセイというのは時事問題も取り上げたりしているので、その時々に読むと共感できるかもしれないが、時が過ぎてしまうと、なんだか色褪せてしまう。
    本が沢山紹介されていたが、私が読んだことがあるのは2,3冊だった。殆どが単行本だからだ。基本、私は文庫本派だから。
    本が多すぎる、本当にそう思う。読みたい本はいっぱいあり、積読本も多い。それなのにまた買ってしまう。
    なので、好みでない本は読まないで、次にいかないと、時間がもったいない。SFやファンタジーが苦手な自分がもし、読み始めて、ちょっと違う、と思ったら断念する勇気ある決断をして次にいくようにしようと思う。

  • 本の本

  • 登場する本、約300冊。
    「酒井順子さんによるレビュー」と言えなくはありません。
    「この本、読んでみたいな」と何度も思ったし、すでに読んで面白かったものも何冊かありました。

    ただレビューと若干違うと思うのは、読んだ本を引用しているものの、基本的に彼女のエッセイである、ということではないでしょうか。
    別にその本を知らなくても、今後読まなくても、エッセイとしてじゅうぶん楽しめます。

    また2005年から2013年まで週刊文春に連載されたものなので、日記みたいな感じ?
    そのころの事件や政治などに触れたり、自分も「ああ、私このころ、こんなことあったな」と思い出したりして。

    震災が近づくのが怖かった。でも順子さんはどういうふうに書くんだろう。興味ありました。

    「かくも深い悲しみが日本人の心に張りついていても、芽吹く葉があり、咲く花があることは、私たちの心をうるおしてくれる。」(2011年4月7日)

    うまいなあ。面白いだけじゃなくて、日本の古典に出て来る女性たちのような、少ないけど美しい言葉で表現をすることのできるかたですね。

    ぜんぶ面白かったんだけど、ひとつだけ、ここに書きのこしておきます。↓↓↓

    女性誌のインタビューをたまにうけることがある。その雑誌の購読者層が抱きがちな典型的な悩み、のようなものを紹介されて、
    「何かメッセージを」
    と言われるのだが、その悩みについて真剣に考えれば考えるほど、答は一つしか思い浮かばなくなってくるのだった。
    してその答とは、
    「女性誌を、読まないようにすればいいのではないですかね?」
    というもの。
    (中略)
    「女性誌を、読まないようにすればいいのではないですかね?」
    と言い続ける私だが、その言葉が記事に採用されていたことは、まだ一度も、ない。

  • 2005~2013年のエッセイ。著者とは同い年。自分の場合は2011年の震災後に年間100冊を超える読書習慣ができたな~。ほとんどが二~三題噺のように、書評と彼女の人生などを織り交ぜて書かれ、30~40代独身女性の胸の内のような、緊縛が興味があるとか言う発言にドキッとする。また読みたい本が増えた読後……

  • 2014年6月10日、初、並、帯無
    2016年9月30日、津BF

  •  タイトル通り、紹介されている本が多すぎる本。世の中に溢れるほどの本があるなかで、様々な分野に興味を持って書物にあたる酒井さんの好奇心旺盛さと博識さが素敵。小説や実用書から娯楽本まで幅広く読んでいく姿に、読書の楽しさがつまっているようだった。

  • 酒井順子の書評本。一つの章の中に酒井順子が関係づけた3冊(程度)の本の書評が入っている構成。本としての分量は多いけれど、一つひとつの章はそんなに長くないのですっと読める。様々なジャンルの本を読んでいる著者はさすが。いつもの敬体ではなく常体が使われているのは新鮮だった。

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著者プロフィール

エッセイスト

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

酒井順子の作品

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