知の教室 教養は最強の武器である (文春文庫 さ 52-5)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (479ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167904272

感想・レビュー・書評

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  • 途中までで気になった点。

    シベリアに住むブリヤード人は日本そっくりの顔つきで、日本向けのスパイとして使いやすい。

    新聞を読むなら2紙とったほうが良い。
    1紙は朝日、もう1紙はサンケイエクスプレスあたりがよい。

    北方領土が帰ってきたら根室海峡の魚は日本の漁船がとりつくしてしまうという説。

  • ・キリスト教は反知性主義(理性や学問に価値を認めないから)
    ・新自由主義は教養を破壊する(創造的知性が不要だから)
    ・米国型リベラルアーツは「読み書き算盤」で教養ではない
    ・MBAはタダの資格で教養ではない(運転免許と一緒)
    ・「総合知(教養)に対する博識」博識はタダのオタク
    ・知を体系的な物語にする能力が教養
    ・教養とは学術的な知を生活と結び付けて活用する能力
    等々
    こうやって教養コンプレックスを刺激されて、佐藤優商法にまんまと嵌っている自分は果たして教養があるのか否かと考えさせられるわけだが。

  • 様々な媒体に載ってた文章を集めた内容。

  • いろいろな方との対談や講義をまとめたもの。佐藤優氏のすすめる本などたいへん参考になります。この本から何冊か読むつもり。エリツィンやプーチンの話もおもしろい。

  • 知的な刺激をビリビリ感じるにはいい本。

    本当に頭がいい人たちの世界がある。その人たちがすごい仕事をやっている世界があるんだと。
    それに比べたら自分はまだまだ勉強もたりない、頭も全然働いていないと。無知の知をひしひしと感じることができ、もっとやらねばと思うにはよい。

    一方で、内容には偏りがあるので、違和感が残る部分もある。

    ==============

    学ぶことの面白さはなんとなくわかってはいるつもりだけど、著者をはじめとする登場人物たちの知は途方もなく深くて広い。
    恥ずかしいくらいの無知な自分を知ることで、無知の知を知るには至らなくとも、なんとなく感じながら、自分のモチベーションとして教養を身につけることに励みたいと改めて思った。若かった時の後悔はいくらでもある。勉強しなかったこと、本を読まなかったこと、大学にいかなかったこと、など、など、など、、、少しでも今からでも、何かをやっていくことが大切だ。とにかく、読もう、動こう。

    とはいえ著者の知にも結構偏りもある気がしていて(ロシアやキリスト教のこと)、その深すぎる話が少し難しかったので途中70%くらい読んだところでいったんは終了。

  • 読了後、著者にとっての教養とは、仕事をする上で必要な専門的な知識・知恵であると感じた。本書全般を通じて、東西の古典・語学力・宗教を身につけた上で、実務に臨まないと仕事が成り立たないことがわかった。収録されている論稿は全て既出のものだが、基底にあるものは並外れた教養だといえる。ただある意味で、本書における教養が意味するところは、品格や品性というより、読書量と胆力に支えられた「判断力」のことではないかと思った。また著者のような学習過程を蓄積でき、教養を培うことができることを保証できる学位プログラムを持つ大学があるだろうか。学習する側の気づきと行動次第で、武器としての教養が身につくといえそうだ。


    レインボー通商
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    ブリヤート人
    http://takashimaeno.blog.fc2.com/blog-entry-369.html

  • 同じ情報を受け取っても,解釈が違えば異なる世界が見えてくる.如何に情報に踊らされているかが理解できる.しかし,真実を常に見ていたいかというと,精神的に磨り減りそうで,できれば御免被りたい.

  • 「教養」とは何か。インテリジェンス〜諜報や分析、といった世界に身を置いてきた著者いとってそれは机上のものではなくあくまでも実戦的な武器であるが、本当に役に立つのはすぐに役立つような知識ではなく、もっと深く一見役に立ちそうもない「教養」であるという。キリスト教徒であり、神学を学んだのちに外務省でロシアと対峙した彼がいう知性とは複合的でかなり複雑なもののように感じる。各界の論者との対話がまた新しい知性の煌めきを与えてくれるが、一冊を通して読むとやや散漫な印象を受けた。

  • 直接学び方について書いている箇所は案外少ないのだが、学ぶべきところは多い。
    イマイチよくわかっていないロシア(もしくはソ連)について考える参考書にもなった。

  • おもしろい、ためになる

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著者プロフィール

1960年1月18日、東京都生まれ。1985年同志社大学大学院神学研究科修了 (神学修士)。1985年に外務省入省。英国、ロシアなどに勤務。2002年5月に鈴木宗男事件に連座し、2009年6月に執行猶予付き有罪確定。2013年6月に執行猶予期間を満了し、刑の言い渡しが効力を失った。『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて―』(新潮社)、『自壊する帝国』(新潮社)、『交渉術』(文藝春秋)などの作品がある。

「2023年 『三人の女 二〇世紀の春 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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