- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167910129
感想・レビュー・書評
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表紙のイラストに描かれている可憐な女性達のさぞや楽しい女子会の物語かと思いきや蓋を開けたらかなりハードな女性たちが描かれ読んでいる間中、息苦しくなる程、濃い内容でした。
怖いエピソードがてんこもりですが、それぞれの女性たちに自分自身を重ね合わせ近い事があったんじゃないかと感じたり考えさせられたり女性の深層心理に迫った内容はかなり強烈でした。
読んでいる間中、怖くて辛い、けれど途中で閉じる事が出来ない。
まるで深い海の中でもがいている様な錯覚に陥った作品でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
キャリアウーマンで実家くらしの栄利子と、主婦でずぼら主婦で人気のブロガー翔子が、読者とブロガーという立ち位置から、友達になり、そして徐々に破綻していく。
『女友達』に焦点をあてている作品ですが、とにかく読み進める手が後半はとまらなかったです。
柚木麻子さんの作品は何冊か読んでいたのですが、いまのところ一番ドロドロしている作品かも、、
最後に、重松清さんが未読の人、既読の人にむけた素敵な解説が載っています野で、気になった人はまずはそこから読んでほしいです。
この作品につながっていくかもしれない『BUTTER』を次よんでみようとおもいます。 -
正直、ゾッとした。
自分自身も他への行いを振り返った。
タイトルだけではどんな内容か想像できなかったが、読み進めるうちに手が止まらなくなる内容だった。 -
水川あさみさんでドラマ化されてたな、と気になっていてやっと読めました。なかなか長いですが一気に読了。
村田さやかさんの地球星人を読んだあとだったので、爽やかなラストに感じましたが、これはこれでなかなかどろどろした話です。
女同士のドロドロで片付けたらいけない位、共感できる部分があり苦しいシーンがありました。平和ボケした普通に育ってきた私でさえ。
えりこにも、しょうこにも、私の断片がいるし、他の女性もそうではないかと、、、 -
こんなに序盤でこんなに怖くなっちゃって良いの?と思って読み始めた。最後までずっと怖かった。
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最初は女の嫌な部分上手く書けてるでしょ〜〜っていう作者の思惑を感じて苦手かもと思ったのですが、読み進めていくうちにそれだけではない話ということが分かりました。
丁度人間関係で色々あったときに読んでしまったので読むのが苦しかったです。自分も無意識に栄利子みたいになってないか、怖くなりました…。
色々名言があったとは思うのですが今の自分に受け止め切れる情報量ではありませんでした…。
真織のキャラが良いです。 -
自分自身の歪さに
気づこうとしないのも
向き合おうとしないのも
開き直って取り繕うのも
見上げたものじゃない。
ただ、誰がそれを非難出来るか?
自分以外の他が圧倒的に多いこの世の中で、他人を求めることは自分の為。生きる為に必要なこと。
ただ、他人を求めることが全てじゃない。
「友情を育む」という行為自体に無理がある。
無理してる時点で友達なのか?
内容が刺さり過ぎる。 -
女性間の友情を通して、自分の足りないところ、根本的に間違っているところ、でも最初からそういう人間でしかないから今更どうにもならなそうなところ・・・
気づかずにいたら幸せだったと思える劣等感や絶望感をガリガリと鋭くえぐってくる。
いやーキツい。
キツいけど面白かった。 -
題名にも「女子会」とあるので女性間の
人間関係に主眼が置かれた内容と思って
しまいますが、男性にも当てはまるので
す。
テーマは「他人との距離感」だからです。
ただ主人公は女性なので、女性同士の難
しい人間関係の描写は非常に巧みなせい
か、恐ろしくもあるのですが、こと「他
人との距離感」というのは誰もがその難
しさを感じたことはあると思います。
「友達」と呼べる間柄の距離ってどのく
らいなの?と考えてしまう一冊です。