- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167910464
感想・レビュー・書評
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原田マハさん2冊目。
小説を読み始めて間もないので比較対象が無くよく分からないですが、真面目に文章を書く人だなあという印象。
滲み出る誠実さ。芯の強さ。
そして途中途中何故が出てくる涙。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
4.3
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原田マハはやっぱり美術館とか画家とかの話が面白い。
頑張る女の子の姿も素敵。
MOMA初代館長のアルフレッド・バーの影がちらりちらりと見え隠れしているのだけれど、このアルフレッドが魅力的で良い感じ。
そういうわけで『私の好きなマシン』が一番好き。
でも『新しい出口』も良くて、詰まった思い出に一々泣かされそうだった。 -
ニューヨーク、いつかまた住みたい!
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短編集だけど全部良かった。ニューヨークMOMAを舞台にした作品。愛、情熱、魂、友情、全部入ってる。素敵な作品。
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「ここにあるものはね、僕たちが知らないところで、僕達の生活に役立っているものなんだ。それでいて、美しい。…僕は、そういうものを『アート』と呼んでいるよ」
アートを通して人と人が心を通わせる原田マハさんの世界がすごく好き。 -
MoMAにまつわる色々な人の視点から日常を切り取った作品。。MoMAにいってみたくなる。学芸員さんの仕事ってこんな感じなんだ…!!と勉強になった。本に出てくるピカソやマティスの絵画をiPhoneで検索しながら読むのが楽しい作品。
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ニューヨーク近代美術館MoMAを舞台にした現代アートとそれに関わる周辺の人々の日常を切り取った短編集。
どれも心に沁み渡る佳作ばかりでした。
なんだろう、古典的な芸術作品も素晴らしいのだけど、現代アートは画家と鑑賞者との年代的な距離が近いからなのか、その人生、人間性も含めてエビソードが描かれやすく、また読みやすく、心にわかりやすく響いてくる、そんな印象を受けました。
また、多くの人々にトラウマを植え付けた東日本大震災やアメリカ同時多発テロの2つの事件を色濃い影のモチーフとしてうまく作品に絡めさせているところも、この作品に深みを与えていると思います。
現代アートというモチーフで、これだけ人生の深みとほろ苦さと前向きさを描いているのはすごいなと感じました。
どれもすごく心に響いて印象的だったんですけど、ラストの作品の「あえてよかった」が舞台になった年に気づくと、悲しかったです。でも、このメッセージ、伝えられてよかったのかな、とも。
原田マハさんは他にも現代アートをモチーフにした作品を書かれているので、そちらもぜひ読みたいなと感じました。-
麻美が帰国した年…
こちらのレビューを読ませていただき初めて気が付きました。。
悲しみと会えたらよかったという切なさが襲って来ます。
読ませ...麻美が帰国した年…
こちらのレビューを読ませていただき初めて気が付きました。。
悲しみと会えたらよかったという切なさが襲って来ます。
読ませていただきありがとうございました!2021/01/01
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NYを舞台にした短編集。今回も良かったな。アートの持つ力について、いつも新しい視座を与えてくれる。
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190712*読了
MoMaを舞台に繰り広げられる短編小説5編。原田さんの美術愛が伝わる作品ばかり。この小説は彼女にしか書けないなぁ、と思います。
NYを語るには9.11が外せないんだなぁ、と胸苦しい気持ちにもなりました。
楽園のカンヴァス、暗幕のゲルニカを読んでいるので、尚更おもしろく読めました。その2作に出てきた登場人物が出てくるので。
最後のお話なんて、原田さんの実体験なんじゃないかと思うほど、主人公が原田さん。
特別大きな事件が起こるわけではないんだけれど、日常のわずかな変化、エピソードがここまでおもしろく描かれていて、さすが…。