ゆけ、おりょう (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2019年8月6日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784167913281

作品紹介・あらすじ

いま最も期待される作家・門井慶喜が、あの坂本龍馬の

妻・おりょうを描いた歴史長編!



幕末の京都で出会った「世話のやける弟」のような男・坂本龍馬と

結婚したおりょうは、夫を呼び捨てにし、酒を浴びるほど飲み、勝海舟にも

食ってかかる「妻らしからぬ」振る舞いで周囲をへきえきさせる。

ついには龍馬の周囲から、「龍馬のために離婚してください」とまで迫られる始末。



しかしおりょうは、寺田屋で間一髪龍馬の命を救い、

日本で初のハネムーンを敢行。薩摩へ、軍艦に乗って長崎へ、馬関へ――

激動の世の中を楽しげに泳ぐうち、いつしか薩長同盟・版籍奉還の

立て役者として時代の英雄になってゆく夫。

そして、龍馬亡きあとの20年を彼女はどう生きたのか。



型にはまらない生き生きとした夫婦の姿、意地っ張りで責任感が強く、

龍馬に惚れながらも自立した魂が輝く

「門井版おりょう」、現代の女性に響く物語!



解説・小日向えり(歴女)

みんなの感想まとめ

坂本龍馬の妻・おりょうを主人公にしたこの物語は、彼女の視点から描かれる波乱に満ちた人生を通じて、幕末の激動の時代を生き抜く女性の姿を鮮やかに描き出します。おりょうは、頼りない弟のような龍馬を見捨てられ...

感想・レビュー・書評

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  • 龍馬ではなく、おりょうに視点を置いた作品。
    長女らしく、計算して、生きている彼女は嫌いじゃない。
    だらしなく弟気質の龍馬を見捨てられずに婚姻してしまう所も、あるなぁと笑ってしまった。
    だが、時代が進んで、龍馬がどんどん変わってゆき、彼女は身の置き場をなくしてしまう(T ^ T)

    再評価されなくて、龍馬と二人で生きていけたら、きっと幸せだったのだろうと思うと、やはり明治維新という時代は罪深い。

  • 言わずと知れた坂本龍馬の妻おりょうを主人公に、彼女の波乱万丈の人生とともに、門井版龍馬の物語。
    龍馬は当初、おりょうからは鼻もかけられなかったとの挿話は意外だった。おりょうが、龍馬との結婚を決めた理由も、頼りないから放っておけないからだったとは。
    英雄然とした司馬版龍馬よりも、より人間臭さが感じられる龍馬像。
    姉乙女ほかいろいろな人物に手紙を書いていた龍馬を評して、21世紀に生まれていたなら、スマホを片時も話さないSNSの中毒愛好者になっていたかもと、評しているのも面白い。
    そんな龍馬とおりょうの夫婦生活は、琴瑟相和すの言葉通りだっただろう。それだけに、龍馬亡き後の彼女の急変には、疑問符とともに、哀れさを感じないわけにはいかない。

  • 出来事が端折って進み物足りないかな

  • 門井さんとしては面白いところを主人公になさったなと思って読み始めましたが、司馬遼では味わえない、飾らない龍馬とおりょうに会えてとても楽しい読書でした。
    よろしく知っている話ではない龍馬没後の話は、なんとも切なく、関係者の心情を読み解くのが難しかったですが、その墓碑の内容や分骨のことなど、2度目の旦那さんは惚れきっていたんだなと私なりには解釈しました。
    先週末に旧東海道神奈川宿を歩いて田中屋の玄関まで行ったので、後書きも感慨深く読ませていただきました。
    2025-015

  • 20241020

  • Wikipediaにアフレコを入れたような作品。

    古が舞台の作品は、作者の虚構であれ創作がある上でのものと承知していても、まるで登場人物たちに生を吹き込んだような作品との違いはなんだろう…

    とても好きな時代、人物たちの作品だっただけに残念…

  • 坂本龍馬の妻、おりょうを描いた作品

    鉄火肌で喧嘩っぱやく、大酒呑み。
    龍馬の情けなさにほだされて結婚したおりょう。

    時代の真ん中へと突き進んでゆく龍馬。
    ただ待つだけの存在になってしまったおりょう

    普通に出会って普通に過ごせたらさぞ幸せだったのだろう。
    激動の時代に巻き込まれた女性でもある悲しさ。

  • おりょうの視点から描いた幕末動乱の物語。だけど、龍馬と死別した後を描いた最終章がこの作品の肝だったように思う。おりょうは龍馬の妻としてのみ記憶されるが、龍馬との結婚は3年間で、後添えの松兵衛とは30年近く生活を共にした。顧みられることの少ないおりょうの明治期に思いを馳せて、読了後余韻が長く尾を引いた。

  • 坂本龍馬の妻を通して描かれる幕末の名場面。龍馬との出会い、寺田屋事件、薩摩へのハネムーン、等々で描かれる「おりょう」の真の姿、そのご龍馬亡きあとの彼女の意外な人生とは?

  • 【軍艦に乗り長崎へ、馬関へ。門井版おりょうが輝く!】英雄になってしまった夫に寂しさを感じつつ大酒飲んでハネムーン。龍馬亡き後は意外な人生を選びとった。自立した魂を描く傑作長編!

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著者プロフィール

1971年群馬県生まれ。同志社大学文学部卒業。2003年、第42回オール讀物推理小説新人賞を「キッドナッパーズ」で受賞しデビュー。15年に『東京帝大叡古教授』が第153回直木賞候補、16年に『家康、江戸を建てる』が第155回直木賞候補となる。16年に『マジカル・ヒストリー・ツアー ミステリと美術で読む近代』で第69回日本推理作家協会賞(評論その他の部門)、同年に咲くやこの花賞(文芸その他部門)を受賞。18年に『銀河鉄道の父』で第158回直木賞を受賞。近著に『ロミオとジュリエットと三人の魔女』『信長、鉄砲で君臨する』『江戸一新』などがある。

「2023年 『どうした、家康』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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