人間タワー (文春文庫)

  • 文藝春秋
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感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (313ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167915940

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  • 特老ホームのおじいちゃん、教師、生徒、卒業生…と、次々と視点が変わりながらの展開。
    学校伝統で楽しみにしている人も多い“人間タワー”に対するそれぞれの思い。視点が違うと見える景色も全然違ったものになる。
    憧れ、期待、不安、焦り、葛藤…
    年齢も立場も全然違うのに、どの視点も心理描写がとても丁寧でリアリティがありました。
    小学生独特の世界の描き方が絶妙。

    小学生の組体操が今身近にある人は、特に感情移入せずにはいられない作品だと思います。

    『一人のおとなが一人のこどもの人生を、突然大きく拓くことがある。ささやかな敬意が、想像もできないほど一人を救う。』

  • 人間タワー、器械体操、全て私は下にいました。上が良いなあと思った若い頃を重ねて読みました(^^)

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著者プロフィール

1976年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。2000年、ノンフィクション『光さす故郷へ』を刊行。06年、群像新人文学賞受賞作を表題作とした『憂鬱なハスビーン』で小説家としてデビュー。その他の著書に『彼女のしあわせ』『憧れの女の子』『不自由な絆』『あの子が欲しい』『自画像』『少女は花の肌をむく』『人生のピース』『さよなら獣』『人間タワー』など多数。

「2021年 『君たちは今が世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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