魔術師の匣 下 (文春文庫 レ 6-2)

  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167919276

作品紹介・あらすじ

待ち受ける意外な犯人。
世界60か国で3000万部の巨匠の最新ミステリー。

加速するサスペンス、悲しみの真相。北欧ミステリーの真骨頂たる第1弾。

被害者の身体に刻まれた数字。犯人からの挑戦状。連続殺人犯の目的は何か。ともに生きづらさを抱えた女性刑事と男性メンタリストのコンビが〝奇術連続殺人〟を追う。40年前、牧場に住む母子に何が起きたのか? 加速するサスペンス、意外な犯人、そして痛ましい真相。本国で20万部突破、ミステリーの女王の新シリーズ誕生。

生きづらさを抱えた女性刑事と男性メンタリストの探偵コンビ――刑事ミーナは空気の読めない発言や極度の潔癖症、メンタリストのヴィンセントは偶数に執着してしまう心の偏り、それぞれに生きづらさを抱えた二人が連続殺人に立ち向かうのが、本書の魅力です。信頼できる相棒を得たミーナが、捜査を通じて居場所を見つけてゆくさまも感動的な傑作ミステリーです。

感想・レビュー・書評

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  • 私にとって、上巻が余りに気が乗らなかったので、続けて読まなかったのがいけなかったのか、なかなか馴染めない描写が多いと今回も感じた。主人公のミーナにも共感できなかった。

  • (上巻より)

    「こんまりメソッド」に「麻原彰晃」を登場させた作者は、
    かなり日本の事情に詳しいようだが、
    潔癖症のミーナが憧れる日本でも、
    さすがに手袋は奇妙に思われる、と教えてあげたい。

    そのミーナの潔癖症はかなりひどく、
    飲み物のために紙で個別に包装されたストローを持ち歩き、
    ショーツも洗濯せずに使い捨てにしている。
    彼女が日常生活の中でなにかをするたびに、
    何万もの病原体を思い浮かべて恐怖におののく様子はかなり伝染性が高く、
    読み進めている間に、
    素手でそこら辺のものを触るのが怖くなってきたぐらいだ。

    そんな彼女がヴィンセントを救うため、
    決死の覚悟で
    ミンクの死骸だらけのコンテナに飛び込んだことが、
    結局無駄だったのがかわいそうだった。

    全体としては、謎解きやヴィンセントの過去が面白かったが、
    癖のある主人公たちになかなか感情移入できないのがちょっと不満。

  • エリカ&パトリックシリーズが好きなので迷わず読み始めた。ヴィンセントより先に犯人がわかってしまったけど物語自体が面白いのであまり問題はなかった。自分も少々潔癖なので描写を読んでいると気持ち悪くなってきてしまい、そこだけ薄目で読むようにした。

  • 図書館で。
    挿話が多いことと、登場人物が多くて覚えられない。
    表紙の内側に人物紹介が欲しかったなぁと読んでいて思いました。

    個人的には面倒くさい女と離婚する前にさらに面倒くさいのと関係持ったなぁ、メンタリストと思いました。個人的にはどっちも魅力を感じないので「よくまぁ…」としか思えなかったというか。それにしても相談役として呼ばれたらガッツリ自分を中心にした犯罪だったって…つらいな。一応読んだのですが、犠牲者は不運なだけだよな…と思いました。

  • 結末に向けて犯人が絞り込まれていく中、素人探偵のヴィンセントに疑惑が向いていくという立て付けは、この手の作品には有りがちですね。それと、やっぱり結末に近いところでは、主人公たちが絶体絶命な事態に陥るという事も、この手の作品には有りがちです。案の定、どちらもこの作品では起こりましたw

    途中、現在の時間軸の話の他、1982年の物語が挿入されています。当然、その挿話は物語上大変重要な事を示しているわけですが、まさかね、そんな事だっとは思いませんでした。

    本作は、3部作のの内の第1作目。第2作目も読んでみたいですね。

  • 群像劇かつバディもので人物描写が多く、奇術の蘊蓄も盛り沢山なため、肝心の事件の記述が薄い。バディどちらにも感情移入出来ず、とくにヴィンセントはどんな過去があったにせよ、結構反吐が出る私生活。

  • カミラ・レックバリの新シリーズという事で、発売を楽しみにしていた本。
    斬新な内容ながら、テンポがイマイチで読み進めるのにやや時間がかかってしまった。
    ミーナの過去など、明らかにされていないことが気になるので続編も読みたいが、続編にはエリカ&パトリックシリーズのようなテンポの良さを期待したい。

  • それとなく醸し出される胡散臭さ。

  • 下巻も北欧ミステリーあるあるオン・パレードなので、そういった面では楽しめるが、本筋に全く影響しないサブエピソードが相変わらず多く、物語のドラマ性や捜査の緊張感を希薄化している印象。そういった要素が作品の多層化に貢献する場合もあるが、今作には然程効果的に思えぬまま読了。心理描写に重点を置き、客観的な描写を極力削ぎ落とす作風かもしれないが、ヴィンセントの衝撃的な過去を<事故>の一言で片付けてしまうのは流石に驚いた。続編で深掘りしそうな気配もなく、これ程モヤモヤする主人公の活躍を追う気には当面なれそうもない…。

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