銀河英雄伝説 10 落日篇 (TOKUMA NOVELS)

著者 :
  • 徳間書店
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本棚登録 : 453
感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784191535305

作品紹介・あらすじ

「皇妃ヒルデガルドばんざい!」-新帝国暦003年、ラインハルト・フォン・ローエングラムは、身重のヒルダと挙式した。全宇宙を支配する覇者の婚礼にふさわしく、高官たちの祝福の歓声が新帝都フェザーンにひびきわたった。これで無事、皇子が誕生すれば、ローエングラム王朝は平和と繁栄につつまれるはずであった。だが、式も終らぬうちにオーベルシュタインは意外な報告をもたらした。惑星ハイネセンで反国家的暴動の発生!「吉事は延期できるが、凶事はそうはゆかぬ」ラインハルトは決然と起ち上がった…。

感想・レビュー・書評

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  •  うーん、為政者を描くのは難しい上に、いろいろあるのでかういふラストでいいと思ふけど、うーん。
     さういふわけで、宗教団体は悪の団体として、皆さんを糾合してしまふのであった。
     ウルリッヒさんは、虐殺、神への冒涜、凶悪なパロディ、と悪魔のいろいろを行ふ上、更に本作ではドジっ娘メイドとの邂逅まで果たす。

  • ついに終わった。終わってしまった。
    最終巻も泣いた。

    読んで良かった。

  • これも中学の頃からノベルズでずっと読んでいました。
    10巻の表紙はカッコ良いのに ここに画像が無いのが残念です。

    大人気作の最終巻!
    大団円とはいきませんでしたが、上手く纏めましたね。
     kainはオーベルシュタインのファンなので、彼には生き残って欲しかったような、あのままで良いような複雑な感覚です。

    壮大なストーリーの中に、人間の日常の物語や、政治や歴史へのアイロニーにあふれた、凄く魅力的な名作でした。

  • 【完結】
    宇宙に進出した人類。それぞれの体制の思惑が重なりあった艦隊戦。ラインハルト・ヤンを軸とした群像SF。私の一番好きな小説です♪

  • 20年ぶりくらいの再読了。女性の描き方がまだ古いが、それでも活躍した。前に何度も読み返しているので筋は覚えていたけど、それでも面白く読めた。

  • ついに読了。メルカッツにシェーンコップまでも……(>_<)さらに、この時代に冠絶した巨大な個性の終焉。そして伝説の終わり。

  • 非公式正誤表あります(登録 2 件)
    http://public-errata.appspot.com/errata/book/4-19-153530-7/

  • 伝説が終わり、歴史が始まる。
    これに尽きる

  •  圧倒的な完結編。最終章あたりは、もはやこの物語の最後を飾るのに、これ以上の言葉の選別と構成はありえないほどの、詩的とすら呼びうる雰囲気と水準を有する。日本がもったエンターテイメント、娯楽、SF小説の最高峰のひとつ。欧米の古典小説の多くすら凌駕する内容であろう。
     老若男女万人にオススメできる。田中芳樹の最高傑作のみならず、日本のエンターテイメント創作史の頂点が1980年代だったのでは、とすら思わせる内容。他ジャンルたるビデオゲームやアニメ作品なども含めて、なお、である。

     田中芳樹著のこの作品はエンターテインメントを突き詰めることでその枠を突き破り、15世紀に渡る人類の罪をも描ききった。最後はルドルフ・フォン・ゴールデンバウムさえ、あるいはこの世界が我々の史実を基礎に置くことも考慮すると、とアドルフ・ヒトラーとナチ・ドイツの所業さえもその罪を許され、浄化されるかの如き荘厳な終幕である。その意味で、この作品は、これに言及する人は少ないが、(肯定的な意味での)宗教的色彩を最後の最後で帯びるに至ったとすら言える。

     …最後に、多くの人が挙げる、本篇最後の例の印象深い言葉よりも個人的に読了から20年を経ても胸の内奥に貫き通されて抜けはしない、それより10段落ほど前の言葉を引用して簡易的なこのレビューを終えたいと思う。

     「それは人類全体の歴史を貫流する、手のとどきえぬものへの憧憬を、一身にあらわしたのではないだろうか」

  • 堂々の最終巻。完結作品が少ない田中芳樹の中で、貴重なシリーズとなりました。

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著者プロフィール

1952年熊本県生まれ。学習院大学大学院修了。1978年「緑の草原に……」で幻影城新人賞を受賞しデビュー。1988年『銀河英雄伝説』で第19回星雲賞(日本長編部門)を受賞。2006年『ラインの虜囚』で第22回うつのみやこども賞を受賞した。壮大なスケールと緻密な構成で、『薬師寺涼子の怪奇事件簿』『創竜伝』『アルスラーン戦記』など大人気シリーズを多数執筆している。本書ほか、『岳飛伝』『新・水滸後伝』『天竺熱風録』などの中国歴史小説も絶大な支持を得ている。

「2023年 『残照』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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