神去なあなあ日常

著者 :
  • 徳間書店
3.87
  • (610)
  • (1147)
  • (758)
  • (77)
  • (11)
本棚登録 : 5767
感想 : 1072
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198627317

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「2010本屋大賞 4位」
    九州産業大学図書館 蔵書検索(OPAC)へ↓
    https://leaf.kyusan-u.ac.jp/opac/volume/703439

  • この一冊にいろんな事がぎゅっと詰まっていると思いました。

    林業の大変さ、後継者不足、過疎化、恋愛、神秘的な出来事などなど。とても楽しめました。特に勇気とヨキのやり取りが好きです。まるでコント。

    神去村の人々は、山の神、山の恵みに感謝する心をみんな持ってます。古き良き日本の心を感じます。勇気が村人の一員になれてよかったです。

    なあなあっていい言葉だなあと思いました。

  • 読了2009.12.09
    描写がすごく瑞々しい。神去村の澄んだ空気が想像できるようです。
    ひた向きな物語でした。
    そして本を読んでこんなに爆笑するなんて思わなかったです。
    しをんさん、天才・・・。

  • 高校を卒業後、半ば無理矢理に林業研修生として三重県神去村へ送り込まれた平野勇気

    着くなりいきなり携帯の電池パックを投げ捨てられるという洗礼を受け衝撃を受けるが、次第に村民の穏やかな人情と森の魅力の虜になっていく

    「神去なあなあ日常」変わったタイトルだなあと思っていた私は、本を開いた1ページ目の「なあなあ」という言葉に魅せられてしまった

    「ゆっくり行こう」「まあ落ち着け」
    「のどかで過ごしやすい、いい天気ですね」という意味まで、この一言で代用できるらしい
    なんかいいよな、のんびりしていて
    あくせくしていることがバカバカしくなりそうな、なあなあのニュアンス

    ストーリーはなあなあしていながらも、神去山のオオヤマヅミの神様を崇め奉りながら、何千年と続いてきたであろう森を守っていく林業を生業とする男たちの厳しい一面も描かれていた
    カーンカーンと太い幹に斧を振りおろす音がこちらまで届くような気がした

    ヒノキや杉の森の描写は美しく、読んでいるものにまで
    森の薄暗さや湿気、匂いが伝わってき、身体の隅々にまでマイナスイオンが行き渡る気がした

    憧れの直紀との恋愛は、まだまだ始まったばかり、それこそなあなあだが、きっと次巻では少しぐらい進展があるのだろうか

  • 爽やかな、穏やかな物語。
    神去桜の花見に参加してみたいなと思った。
    山の底知れない気配とそれに対する村人の畏敬の念。かなり以前、周りを山に囲まれた里山で、短い期間暮らしたことがある。山には何かの気配がある。人や動物とは明らかに違う気配がある。それが上手く物語にねりこまれている。

     この村で暮らしてる人々、この村の生活に幸せを見出だせる人は、本当に幸せな人達だと羨ましく思う。どんな環境であれ、そこに居場所を見出し、幸せを見つけられる人が幸福な人なのでしょうね。

  • 面白かった!続編を借りていたので駆け足で前作を振り返った感じだけど、爽やかーな気分になれた。
    割とキャラも分かりやすい性格だし、無茶振り展開でも、まあいっか…となる。これがなあなあってやつなのか。

  • ある山奥の林業の村の日常を描く物語。
    主人公は都会の高校を卒業したばかりの男子。
    村の様子や主人公達が生き生きと描かれていて一気に読めました。
    都会に疲れた人にオススメです。

  • 高校卒業後の進路が全く決まっていなかった主人公の勇気。担任の先生と母親が勝手に決めてきた就職先に無理矢理送り込まれる。それが神去村。仕事は林業。
    何事にもやる気を見せずボーッと生きてきた18歳に勤まるのだろうか?と勇気本人同様、読んでる私も心配(笑)
    とにかく読んでいて自然の描写が素晴らしい!
    『春はあけぼの、夏は夜‥‥』の現代版三浦バージョンのよう。
    本当に素敵な所だなぁ、行ってみたいなぁ、と思わせられる。
    だけどそれは多分旅行で行ってみたらすごく良さそうだなぁ、ということだと思う。でも勇気は違う。
    勇気は一緒に仕事をしているヨキを山に選ばれた男、と思っているけど、勇気も充分山に選ばれてます。最初はあんなに嫌がっていたのに実家に帰ろうとはせず、「一時だって、神去村から離れたくない。毎日、退屈する暇もなく生命力を増していく村の風景を、なにひとつ見逃したくない。ダニに噛まれても、ヒルに血を吸われても。」‥‥って。しっかり選ばれちゃってるし、自分でも選んじゃってるよ。
    三浦しをんさんらしいユーモアたっぷりのお話の中、『神隠し』とか『神おろし』とか『赤い着物の女、白い着物の女』とか。私はなんだか、そういうのってあるんじゃないかなぁと思います。神様とかお祭りとか昔から受け継いでいるものって大切にしなくちゃいけないなぁと。
    しかし、「なあなあ」(ゆっくり行こう、まあ落ち着け)の精神がすご過ぎる!神去村!

    • こっとんさん
      ゆうママさん、こんにちは。
      神去なあなあ面白かったです!
      夜話の方も読まなきゃ!って思ってるけど、『読みたい』が多すぎて、図書館に予約してあ...
      ゆうママさん、こんにちは。
      神去なあなあ面白かったです!
      夜話の方も読まなきゃ!って思ってるけど、『読みたい』が多すぎて、図書館に予約してある本も多すぎて追いつかない(汗)
      読んでも読んでもまた違う『読みたい』が増えてるし(笑)
      『花嫁レンタルいかがですか」も面白そうですね。レビュー楽しみにしてます。
      2021/05/22
    • アールグレイさん
      こんばんは!
      夜遅くにスミマセンm(__)m
      すべての片づけを終わらせるとこの時間になってしまいます。
      私も図書館に予約本が又1冊増えてしま...
      こんばんは!
      夜遅くにスミマセンm(__)m
      すべての片づけを終わらせるとこの時間になってしまいます。
      私も図書館に予約本が又1冊増えてしまいました。今日、TV王様のブランチで紹介していた本「スモールワールズ」連作短編集のようで、早速息子にパソコンで予約させました。お恥ずかしながらパソコンに弱い私なので・・・
      20冊までで、これで16冊になってしまいました。もう、何と何が予約してあるかなんて覚えていません。自転しな・・元彼の・・神様当番・・・52ヘルツ・・カケラ・・等まったく、です。では読書タイムへ
      (-_-)zzz
      2021/05/22
    • こっとんさん
      ゆうママさん、分かります!
      予約本がどんどん増えちゃうんですよね〜
      私たちは暇を持て余すことはなさそうで幸せですね。
      ゆうママさん、分かります!
      予約本がどんどん増えちゃうんですよね〜
      私たちは暇を持て余すことはなさそうで幸せですね。
      2021/05/23
  • #喜びを与える男の斧の音山に愛され村を愛して

  • 小説として面白い。
    中村班の人間やヨキの振る舞い、祭りにかける村人。一貫しているのは山を尊ぶ気持ち。
    山の中で住むと本当に山が話しかけて来たような感触を感じることがある。だから自然は怖くておもしろい。

    • アールグレイさん
      お久しぶりです!
      この本読んだのですね。面白い本ですよね。続編の「・・・・なあなあ夜話」も、絶対読まないと損ですよ。私は今、「居酒屋ぼったく...
      お久しぶりです!
      この本読んだのですね。面白い本ですよね。続編の「・・・・なあなあ夜話」も、絶対読まないと損ですよ。私は今、「居酒屋ぼったくり、おかわり2」を読んでいます。この本知ってますか?
      (^_^)V
      2021/05/06
    • posipeaさん
      こんばんは。
      夜話読み始めました。
      居酒屋ぼったくり 
      全く知りません!おもしろそう❗️
      こんばんは。
      夜話読み始めました。
      居酒屋ぼったくり 
      全く知りません!おもしろそう❗️
      2021/05/06
    • アールグレイさん
      こんばんは
      夜話、読み始めたのですね。良かった!以前フォロワーさんに夜話の存在を知らない方がいて、本棚に無かったので、お節介をしたことがあり...
      こんばんは
      夜話、読み始めたのですね。良かった!以前フォロワーさんに夜話の存在を知らない方がいて、本棚に無かったので、お節介をしたことがあります。
      tomynさんは、良かった~ッぼったくりですが、とても単調なお話かと思います。1~11巻とおかわり2まで、家では、図書館で毎回借りてきて、ずっと息子と読んでいるので。
      本屋さんでパラパラ~ッとめくってみたら・・・無理かしら?
      (^_^)V
      2021/05/06
全1072件中 21 - 30件を表示

著者プロフィール

1976年東京生まれ。2000年『格闘する者に○』で、デビュー。06年『まほろ駅前多田便利軒』で「直木賞」、12年『舟を編む』で「本屋大賞」、15年『あの家に暮らす四人の女』で「織田作之助賞」、18年『ののはな通信』で「島清恋愛文学賞」19年に「河合隼雄物語賞」、同年『愛なき世界』で「日本植物学会賞特別賞」を受賞する。その他小説に、『風が強く吹いている』『光』『神去なあなあ日常』『きみはポラリス』、エッセイ集に『乙女なげやり』『のっけから失礼します』『好きになってしまいました。』等がある。

三浦しをんの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×