かあさん、だいすき (児童書)

  • 徳間書店
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (24ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198647124

作品紹介・あらすじ

金色の落ち葉が風に舞う風の強い秋の日、エレンは母さんと手をつなぎ、歩いていました。エレンは、さきに走っていき、もどってくると、母さんとまた手をつなぎ、たずねます。「ねえかあさん、なにかんがえてる?」「かぜがとってもつよいわねって」「それだけ?」エレンが母さんからききたかったのは…? 米国を代表する児童文学作家ゾロトウの文に、英国のベテラン絵本作家が絵をつけました。親子の愛情あふれるひとときをあたたかく描く1冊。

感想・レビュー・書評

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  • 図書館で見つけ、「お母さん大好き」と、よく言う我が子へ。

    描かれているスチエーションも我ら親子にもよくあるので、子どもは、共感できるのか、じーーーっと絵を見つめながら読み聞かせを聞いていた。

  • 原題:Say it!

    シャーロット・ゾロトウ作
    シャーロット・ヴォーク絵
    松井るり子訳

    ある風の強いきんいろの秋の日、エレンとかあさんは外の道をあるいてました。

    エレンは聞きます
    「ねえ、かあさん、なにかんがえてる?」

    「かぜがとってもつよいわねって」
    「なんてきれいなくろねこさん!」
    「まるでまほうみたいって。きょうはきんいろにかがやくすばらしいひだなって」
    「いいいぬねぇ。すんだちゃいろのめがきれい」
    「いいわねぇ。まるでちっちゃなくもみたい。たねをたくさんのせたくも」

    「それだけ?」

    「あのね、エレンのことがだいすき、だいすき、だいすきよって」

    「わたしもね、かあさん だいすき、だいすきよ」

    「いっしょね」
    ある

  • 風の強い日にお母さんと散歩するエレン。
    風に舞う落ち葉や駆けて来る犬、「ねえ、おかあさんなにかんがえてる?」「それだけ?」
    繰り返すエレンの質問。おうちについた時に、エレンはお母さんから一番聞きたかった一言を聞くことができて満足して家に入っていきます。

    ゾロトウらしく、子どもの気持ちをやさしく代弁しています。感じてくれる子どもは、どのくらいいるかしら?

  • 風の強い秋の日、さんぽの途中、エレンはかあさんにききました。「ねえ、かあさん、今何考えてる?」かあさんは、美しい秋に出会った素敵なもののことを答えます。でもエレンは「それだけ?」とききました。エレンが本当にききたい答えってなんでしょう。最後ににっこり笑う絵本です。

  • 1歳7,8か月

    かあさんと散歩にでかけて、今何考えてる?と聞くが、答えてほしそうな答えはかえってこず、最後に、だーいすきとぎゅっとするところがいい。
    少し長めの説明的な文章であきるかなぁと思ったが、絵を見ながら、最後まで聞けていた。
    またもう少し大きくなったら読んでみたい本。

  • かぜの つよい あきの ひの ゆうがた
    エレンは かあさんと あるいていました

    「ねえ かあさん、なに かんがえてる?」
    「かぜが とっても つよいわねって」
    「それだけ?」

    「ねえ かあさん、なに かんがえてる?」
    「まるで まほうみたいって。
     きょうは きんいろに かがやく すばらしい ひだなって」
    「ふうん、それだけ?」

    「ねえ かあさん、いま、なに かんがえてる?」

    かあさんに なんども たずねる エレン
    エレンが かあさんから ききたかった いつもの ひとことは?

    「あのね……」

    エレンの問いかけと、かあさんのやさしくあたたかいこたえ
    ふたりのやりとりに子育ての原点を見る

    《すべての親子に贈る、愛情あふれる絵本》──帯のコピー

    オリジナルは『いつかはきっと SOMEDAY』(ほるぷ出版)のシャーロット・ゾロトウ(1915-2013)が1980年にアメリカで出版した“Say It!”

    ゾロトウの死後、テキストがイギリスの絵本画家シャーロット・ヴォークの水彩と出会ってよみがえった珠玉の一冊(原書は2015年、日本版は2018年刊)

    パパとむすめのやさしくあたたかい帰り道は『あたしのすきなもの、なぁんだ?』(評論社)でどうぞ

  • 秋にぴったりの絵本。親子でよんでほしい絵本。

  • 母さんに何度も「いまなにをかんがえてるの?」と尋ねる子ども。いつも母さんが言うたったひとつの答えを期待して。

    読む方も読まれる方も幸せな気持ちになれる絵本。
    豊かさや愛情ってこうやって繋がっていくんだなと思う。

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著者プロフィール

1915-2013年。米国ヴァージニア州生まれ。ウィスコンシン大学卒業。出版社で50年以上にわたり児童図書の編集者として活躍するかたわら、絵本作家として60冊以上の作品を出版。主な絵本に『うさぎさんてつだってほしいの』(冨山房)、『かぜはどこへいくの』(偕成社)、『ねえさんといもうと』(福音館書店)、『あらしのひ』『いつかはきっと』(ほるぷ出版)、『はるになったら』(徳間書店)などがある。

「2018年 『かあさん、だいすき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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