武器が語る日本史

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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198649869

作品紹介・あらすじ

歴史は戦争がつくった。
 ――だから軍事から見れば歴史がよくわかる!

 中国で弓は、兵士の訓練を不要にする弩が主流であった。ところが日本では扱いの難しい大型の和弓が発達した。鏃も殺傷力を高める返しは平安末期には失われる。なぜ攻撃の道具も防御の装具も、日本独特になっていったのか? さらに疑問は続く……

●なぜ日本の合戦では「投げ槍」は使われなかったのか……?
●なぜ日本の「楯」はシンプルな板状なのか……?
●なぜ日本の武士は顔の真正面を装甲しなかったのか……?
●なぜ日本からは「銃剣」が発明されずに西欧人がさきがけたのか……?
●日本の馬は、強かったのか、弱かったのか……?

 槍や楯の形状、騎兵の役割から火縄銃の性能、第二次世界大戦における戦車の配備展開など、運用面も含めて実証的に検証することで、日本史の隠された真実を浮き彫りにする。


[本書の内容]
第1章 日本軍はなぜ「投げ槍」を使わなかったのか
第2章 朝鮮半島から離れたことで変容した日本の武器性能
第3章 鉾と楯から見た日本の武器事情
第4章 日本の騎兵はどのように戦ったのか
第5章 日本の弓はいったいどれくらいの威力があったのか
第6章 楯を軽視した特殊事情
第7章 テレビ時代劇とはまったく違う日本の合戦
第8章 なぜ大砲をうまく使いこなせなかったのか
第9章 日本人はなぜ火縄銃に銃剣をつけなかったか
第10章 日本陸軍はなぜ《性能が劣った戦車》にこだわり続けたのか

感想・レビュー・書評

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  • 日本史を武器・武具の発達という側面から再構築しなおし、日本独自の歴史を持つ武器がいつ・なぜ・どのように進化していったかを明らかにする。兵頭氏の本は初めて読んだがあまり感情を交えず淡々と語る語り口が気に入った。自分は別に軍事オタクじゃないが読み物として普通に面白いと思った。詳細→
    http://takeshi3017.chu.jp/file8/naiyou29901.html

  • 古代から太平洋戦争までの発展もしくは発展しなかった日本の武器の歴史を二十八節で書き上げてます。前半の特に弓の威力に関して検証も行っているところはさすがです。

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著者プロフィール

昭和35年、長野市生まれ。陸上自衛隊に2年勤務したのち、神奈川大学英語英文科卒、東京工業大学博士前期課程(社会工学専攻)修了を経て、作家・評論家に。既著に『米中「AI大戦」』(並木書房)、『アメリカ大統領戦記』(2冊、草思社)、『「日本陸海軍」失敗の本質』『新訳 孫子』(PHP文庫)、『封鎖戦――中国を機雷で隔離せよ!』『尖閣諸島を自衛隊はどう防衛するか』『亡びゆく中国の最期の悪あがきから日本をどう守るか』(徳間書店)などがある。北海道函館市に居住。

「2022年 『ウクライナの戦訓 台湾有事なら全滅するしかない中国人民解放軍』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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