国道食堂 2nd season (文芸書)

著者 :
  • 徳間書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198652203

作品紹介・あらすじ

小田原を抜けてしばらく経った頃、国道沿いに元プロレスラーが営む「ルート517」という店が見えてくる。
ドライブインというより、大衆食堂というのにピッタリなため、「国道食堂」という名もある。
この店の食事は、どれも美味しいが、ちょっと変わっているのは、プロレスのリングがあること。
さまざまな人々が集うこの店には、偶然か運命のいたずらか、とんでもないことが起きることがあって……。
好調シリーズの続篇刊行!

CONTENTS

黒岩蘭子    三十三歳 トラックドライバー
加藤和美    三十八歳 保険外交員
池野美智    三十四歳 総合商社徳萬 アグリビジネス部一課マネージャー
高幡しずか   三十六歳 ネイチャーフォトグラファー
賀川みさ子   七十一歳 〈国道食堂〉従業員
賀川ふさ子   七十一歳 〈国道食堂〉従業員
鈴木みのり   二十四歳 株式会社日番印刷 インハウスデザイナー
桜川順子    三十六歳 巡査部長 武蔵野警察署大尽稲荷前駐在所 育休中
小村美也    十七歳  治畑市立東第一高校三年
久田亜由    二十七歳 株式会社ニッタ 機器オペレーター
夏川伊久美   六十九歳 元女優
有宮波乃    三十四歳 茶道講師
高幡しずか   三十六歳 ネイチャーフォトグラファー
黒岩蘭子    三十三歳 トラックドライバー
二方将二    二十九歳 マンキュラスホテル東京 料飲部企画課ディレクター
二方一(将一)  三十四歳 俳優
本橋十一    五十八歳 〈国道食堂〉店主(元プロレスラー)
黒岩蘭子    三十三歳 トラックドライバー

感想・レビュー・書評

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  • 優しさの連鎖の一冊。
    前作よりもさらに温かみ、人の優しさが溢れていたかな。

    人の縁とはやっぱり人が人を引き寄せ、必然的に結ばれていくのかも。

    この食堂に集う人はみんな語り口が優しい。誰も人を攻撃したり相手に負の感情を抱いたりしていない。
    むしろ、相手の良いところだけを見て、それが自然と優しい眼差しと言葉になっている。
    これがトゲトゲ心を丸く滑らかにしてくれるから好き。

    このリングが食堂が十一さんが繋ぐ人との出会い、温かい心。
    それは優しさの連鎖、幸せの連鎖。
    まるで花が次々と咲くようでこちらまで幸せ気分になれる。

  • リングがあって、何食べても美味しくて、従業員さんも、みんな温かくて、そんな店、絶対行ってみたい‼️

    セカンドは、登場人物が多くてわかんなくなったけど、十一三の求心力やパワーがすごい‼️

    ちょこちょこ泣ける場面もあり、おもしろかった。

  • 前回から間が空いてしまったけど読めて良かったです
    色々あるが幸せが続くストーリーで
    読んでいて微笑みが出ました

  • 前回は男性の登場人物ばかりだったけれど、今回は女性メイン?冒頭の欄子ちゃんから始まり、ちょいちょうい和美さんの話が出る。しかも和美さんの元夫のほうから。なんだか重そうな予感?和美さんは十一さんとお見合いをしたのか。Nice Fight、みさ子さん、ふさ子さん。双子でも全然性格が違うってね。
    二方くんが俳優デビューして人気が出ているのもすごかった。前話から時がたったんだな。これで美智ちゃんも幸せになれる。
    登場人物が少しずつ関係しているこの連作パターン、好き。

  • 「国道食堂」シリーズ2作目。
    小路さんの作品は登場者が段々増えていくのが特徴ですが、このシリーズではいきなり一作目から「国道食堂」を中心に集まって驚きましたが、そこは全然問題ないでしたね✨
    小路文学とも言える語り口で、物語を整理して進めていく手法は完璧です

  • ファーストシーズンが良かったので、即予約して読了。
    良かった割に感想はさらりですが。

    リングがあるお店というのがどんなものでも受け入れますよ、という懐の深さを感じる。
    さすが元プロレスラー。体だけじゃなくココロもデカイぜ❗
    長きにわたって支えてくれているおじちゃんやおばちゃんたちもいい感じのキャラ。

  • 前作同様面白いし、一話一話が短いにも関わらず人間関係が繋がっていて、読むのが楽しい作品。
    ただ、登場人物が多くなり、関係性を把握するのが、少し手間どつた。

  • 2023.4.20 読了


    やっぱりよかった!!
    ちょっと遠ざかると なかなか読もうと
    思わないんだけど(何故か)
    読み出すと、止まらない(笑)
    一気に読んでしまった!

    ずっとウルウルで、最後に涙腺崩壊でした!


  • 一巻に引き続き、面白かった。

    一人一人の目線から物語が綴られていく。各自の人生で本人が主役なんだと改めて思う。

    最後のシーン、十一さんの人柄の大きな素晴らしさに涙。彼の素晴らしい人柄に縁あっていろんな人が国道食堂に集ってくる。表紙もいいし、食堂の食べ物の描写が本当に美味しそう。それぞれの話から愚直に真面目に生きていくと報われるんだと思った。

  • 【収録作品】黒岩蘭子/加藤和美/池野美智/高幡しずか/賀川みさ子/賀川ふさ子/鈴木みのり/桜川順子/小村美也/久田亜由/夏川伊久美/有宮波乃/高幡しずか/黒岩蘭子/二方将二/二方一(将一)/本橋十一/黒岩蘭子
     予定調和は悪いことではないのだけれど。そして人がここまで心やさしくなれるのならば、そんな世の中であってほしいのはもちろんなのだけれど。さすがに甘すぎて胸焼けがする。だからといって、ここで酷い事件が起きて欲しいわけではないし、そういう作風でないのはわかったうえで読んでいるのだし… だだっ子のような感想で作者には申し訳ない。

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著者プロフィール

1961年、北海道生まれ。広告制作会社勤務などを経て、2002年に『空を見上げる古い歌を口ずさむ pulp-town fiction』で、第29回メフィスト賞を受賞して翌年デビュー。温かい筆致と優しい目線で描かれた作品は、ミステリから青春小説、家族小説など多岐にわたる。2013年、代表作である「東京バンドワゴン」シリーズがテレビドラマ化される。おもな著書に、「マイ・ディア・ポリスマン」「花咲小路」「駐在日記」「御挨拶」「国道食堂」「蘆野原偲郷」「すべての神様の十月」シリーズ、『明日は結婚式』(祥伝社)、『素晴らしき国 Great Place』(角川春樹事務所)、『東京カウガール』『ロング・ロング・ホリディ』(以上、PHP文芸文庫)などがある。

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