黙過 (徳間文庫)

著者 :
  • 徳間書店
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感想 : 47
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198945916

感想・レビュー・書評

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  • 色々な話が盛り込まれていて、最後にまとまりつつ考えさせられる。hk

  • 最後の最後までおもしろい!

  • いつだか、大様のブランチで下村敦史さんご本人が出演されており、久しぶりに読みたいなと手を取りました

    再読作品でしたがやっぱり面白かった!
    短編なる長編スタイルはもともと大好きだけど
    この作品は
    異なる4編の大どんでん返し作品があり、最後5編にこの4編からなるストーリーの大大大どんでん返しが展開する形で、
    再読ではあったものの、5編をしっかり楽しむには
    「1~4編の登場人物は自分の中でしっかりキャラ立ちさせておく」のがおすすめ

    医療ミステリ、人間と動物の命、助成金収賄…などなど
    テーマはかなり重めなのに、
    なんの違和感もなくさらっと読めます

    どんでん返しもあり、キャラもよかったので
    「なんだかこれを読んだことのある人と
    お茶しながらいろいろと語り合いたい~~~~!」

    あまり社交的でない私が思ったんだから
    それくらい読了後の余韻がすごい(笑)

    あと
    解説者としてあの有栖川有栖さんが登場しますが
    要所要所に
    「ミステリが嫌いな人も存在する」ということを
    書いていて、
    素晴らしいミステリの巨匠であるにもかかわらずそういうことをサバサバと捉えているあたりがすごく好感を持てました

  • いやいやいや、たまげました。60頁前後の短編4つと160頁ほどの中編1つ。久坂部羊っぽいなと思いながら読み始めた短編4つは、完全に独立した読み物でした。いえ、そう思われました。

    病院から突然消えた危篤患者。重病人のふりをする元官僚。子豚が忽然と消えた養豚場。科研費の不正受給に関わっていたと見られる研究者の自殺。

    それが中編に入ろうというときに、前の4つを必ず先に読むように言われる。えーっっっ、これが全部ひとつにまとまるのか。

    正直なところ、その4つはさして心に響くものではなかったのですが、最後にこうなるとは。お見事としか言いようがありません。

  • 途中までは「…期待はずれだったかな?」と思いつつも色々考えさせられながら読んでいたら、五つ目の物語に入ったところでガラリと印象が変わった。そして読後に知る、タイトルの本当の意味。

  • 本屋さんで「あなたは5回騙される」という帯に惹かれて購入。帯の通り何度も騙されてしまった。

    ミステリー小説だが、「命の重さ」や「尊厳死」についてなど、命や生き方について考えさせられた。

  • 短編集かと思いきや最後の章で繋がっていて面白かったです。こういうスタイルの本も好きです。命とどう向き合うか考えさせられました。

  • 3.3
    短編集だが最後の話ですべての短編が集約されていく形式。一つ一つの短編にオチはなく、謎が残されたままで最終話を迎えていくが、伏線が弱くオチも途中で見えてしまったのが残念であった。5回騙されない。
    しかし、各々の話において命について考えさせられる構成となっている。話の中ではジャーナリストが自分に置き換えて考察しているが、自分だったらどうするか考えながら読むのは楽しかった。

  • うわ~。前半と後半のギャップも然る事ながら。ホントかよ!とはいえのめり込みました。凄い話!

  • 長編と思って読み始めたら短編で、しかも連作でもなさそう。でも、どれにも「命の価値」というテーマが共通している。そして、最後の「究極の選択」で全ての章が繋がり、一つの壮大な長編になる。この構成は珍しい。一つ一つの章がどれも面白かったし、最後にはそのどれもがひっくり返された形で、ラストまで楽しめた。

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著者プロフィール

1981年、京都府生まれ。2014年に『闇に香る噓』で第60回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。同作は「週刊文春ミステリーベスト10 2014年」国内部門2位、「このミステリーがすごい! 2015年版」国内編3位と高い評価を受ける。著書に『生還者』『難民調査官』『真実の檻』『失踪者』『告白の余白』『緑の窓口 樹木トラブル解決します』『サハラの薔薇』『法の雨』『黙過』『同姓同名』『ヴィクトリアン・ホテル』『悲願花』『白医』『刑事の慟哭』『アルテミスの涙』『絶声』『情熱の砂を踏む女』『コープス・ハント』『ロスト・スピーシーズ』などがある。

「2023年 『ガウディの遺言』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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