左隣にいるひと (キャラ文庫)

著者 :
  • 徳間書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784199006692

感想・レビュー・書評

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  • 高校生の時にケンカ別れした親友、生方と5年ぶりに再会してしまった江沢。ある諍いの後、連絡もいっさい取り合っていなかったことを生方のほうもずっと気にしていたと知り和解して、これで元どおり親友に戻れるかと思ったのですが…

    すっごいヘタレわんこ攻が登場!話は江沢視点で進行しているので、彼の思考を通して見る生方は、もはや挙動不審なヤツ状態です。
    とにかく、言動も行動もちょっとヘンで、きょどってる生方。
    5年間避けられているかのように連絡もしてこなかったくせに、再会できたことを「ありがとう」と言い、ケンカの事も「あの時はごめん」と謝り、江沢を夜道家まで送ったかと思うと、好きだと告白してきて。
    だからと言って、こっちの気持ちまではなぜか求めてこない生方に、はっきり自分の気持ちを伝えようと家を訪ねたら、なんと荷物をまとめて逃げようとしていたりするのです…

    天然というか、ヘタレというか、すぐにあきらめてしまい逃避するイケメンわんこの生方です。これはほっとけない。
    江沢のことが好きで好きで仕方ないからこそ、遠慮して臆病になってしまう生方が、かわいい。
    告っただけで、気が済んでしまったかのような後ろ向きの自己完結っぷり。
    今までの人生で、生方はそうやって相手を思いやって諦めたり手放したりしてしまう癖がついてしまったのが、後々わかってくるんですけどね。それを知らない江沢には、不可解この上ない親友の態度だったと思います。でも、そんなお人よしで遠慮ばかりの生方の本心を理解して、そこまで想われていたことにやっと気付いて、彼の全てを受け止めようとする江沢は、さすがだなと思わせます。やっぱり、愛のなせるわざですね。
    意図が分らないうちは、勘違いしてイラっときてたけど、それが全て自分のためだったと分ってからは、もうほっとけないかんじで。見えない尻尾をブンブン振ってる生方を、全面的に受け入れてるところが清々しくていいです。

    「右隣の恋人」は、いいかんじになったその後の二人が生方視点で描かれていて、悶絶モノ。いいかんじになったのに、ものすごーく遠慮気味な生方が面白すぎです。まさに天然。
    甘えすぎたらいけない、などと考えて逆に江沢の不興を買ってしまっています。
    江沢はほんとに竹を割ったようにすっぱりした性格で、男前な受なんですよね。いざとなったら肝が据わってる。そして、生方のことを特別に想っているのがすごく伝わってきます。
    がっついて?こない天然生方に、しびれをきらすシーンに胸キューン。

    ヘタレわんこ攻好きは、悶絶死まちがいなし。ああ、もう!って感じで、身もだえながら読んでしまいました。

  • 生方×江沢
    久々の帰省の迎えに駅にやってきたのは妹じゃなくて、高校の同級生の生方だった。生方とは高校時代に仲良かったのに、とあることがきっかけでそれから5年以上も連絡もとりあわない時期が続いていたのに。帰省の間に次第に仲のよかった時代に戻っていく二人だったが、生方の本当の気持ちに江沢は・・・。
    すごい好きだった。なんかもうキュンだった。すごい諦めて、期待しないでおこうとする生方の健気な感じがたまらなかったし、こういうキャラに自分が弱いのを理解してるので、ホントツボでした。
    後半は生方の方が東京へやってきて、でもその時点で二人の相手への距離感が違ってて、前半と逆になってきてるのがよかったなぁ~

  • 初読み作家さま。
    純情乙女攻め×男前受け。
    生方×江沢

    親友から恋人に昇格。
    こう言う話好き〜

    ケンカ別れした親友と5年ぶりに再会し生方から告白される江沢。びっくりするも生方の気持ちを受け入れるまでの過程が描かれてる江沢視点の表題作も良かったが
    二人の仲がより深まる生方視点の「右隣の恋人」
    がすっごく良かった!
    江沢が大好きで大好きで大切でって気持ちが痛い程伝わってきて。恋人同士になったのに遠慮気味な生方が面白いし可愛い。甘えすぎてはダメと自分にブレーキかけてそれがかえって江沢の不興を買ってしまうと^^;
    とにかく生方の切なすぎる気持ちに時に涙ながら読んだ。

    読んでて受け攻めで???ってなったが
    あとがき読んで納得。「いっそリバでも…」って書いてるw
    全体的にあっさりかな。エチシーンもさら〜とだし。

  • 王子様攻め、男前受け!大好きです。
    受け視点の本編激萌えでしたが、攻め視点の後日談は、あまりの押しの弱さにちとモヤモヤしました。本編だけなら★5つだったのになー。

  • めちゃくちゃ好き。
    攻め視点の「右隣の恋人」は、ほぼ泣きながら読んだ。
    ちょっと気弱すぎて悪い方に勘違いしすぎなところはあったけど、とにかく一途で好きで好きで仕方がないって感じのが私のツボに見事にはまった。
    お互いが改めて告白するところ号泣してしまった…

  • 些細なことで喧嘩してそのまま疎遠になった親友同士の話。
    片方はずっと前から主人公の事が好きだったことを告白。
    可愛くて読みやすいお話でした。
    私、こういうお話好きなんだけど・・・う~ん・・・。
    ノンケだった主人公が親友の気持ちを受け入れるのが
    超あっさりでそこが納得いかず・・・。
    そこの葛藤はもうちょっと必要じゃないだろうか。
    一応受け攻め決まってはいたものの、リバっぽい雰囲気と思ったら、あとがきによるとリバにしたかったのですね。
    リバだったらもっと好きだったな~。
    エロは超あっさりと言うか、朝チュンぽいというか、
    しっかりは描写されない感じです。
    う~ん・・・5年の空白を経てようやく実った夜は
    もっと熱くてもいいんじゃないのか・・・。
    いや、熱かったのかもしれないけど、ダイジェストだったので不満が残りました。
    木下けい子さんの挿絵は好きでした。

  • 幼馴染で親友。
    可南さらささんの本はまだ二冊めですが、どうしようもない片想いが報われる話が好きなのかな?と。

    幼馴染ものは大好きですが、もう少し…恋愛以外の繋がりからゆっくり導入があっても良かったかな、と。
    告白がいささか唐突な印象でした。

  • 雑誌掲載時に読んでたのをストーリー後半に差し掛かるまで気がつかなかったという・・・w 
    なんでだろうなぁここまできれいさっぱり忘れてるのって珍しいんだよね、自分的には。
    思い出したのが『泥だらけでこの車に乗ったら妹に怒られる』ってフレーズ、まったくBLにもストーリーにも食い込んでない一文wwww  

    なんというか、え?そっちが攻めなの?!っていう驚き以外は日常のヒトコマ的なBL(?)でした。

  • なんかイラっとしたような。

  • 再会愛。男前受

    リバっぽいけど私としては、あとがきから読んだので
    受け攻めがわかりつつ読んだので違和感なく読みましたw

    ヘタレ攻?ってほどヘタレてないので、なんて書けばいいのか
    難しい。

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