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- Amazon.co.jp ・マンガ (207ページ)
- / ISBN・EAN: 9784253130660
感想・レビュー・書評
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複雑な環境のなか、しなやかに生きるキャラクターたちの人間らしさに、何度も読み返したくなる物語。主人公は問屋の若旦那である八衛と、その愛人と噂されるわっちゃん。そして八衛の異母弟である稲造。わっちゃんが稲造と徐々に距離を縮めていく話なのか、ととらえて読み進めていくと、最後には八衛と稲造の関係性のほうが印象に残っていた。恋愛や家族愛だけでなく、男同士の繊細な関係を読みたい人にとっても楽しめる作品かもしれない。「もっと素直になればいいのに……」と思う人間の不器用さや意固地な部分を愛おしく思える。(ユハラカナ)
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大正時代。家業を隆盛に導いた腹違いの兄、その愛人と一緒に暮らす、事故で片足を失った稲造。劣等感に苛まれ、底なしに優しく、距離感をつかみあぐね、しかし、結局は、と。最後の一コマが効いているなあ、と。しんとした味わいを残して。
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