- Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
- / ISBN・EAN: 9784253169905
感想・レビュー・書評
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後妻のお話はここか。腹違いの妹が切ない。
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ブラックジャック先生の父親と義母側のエピソードを多数収録。
お父さんも極悪人ってわけじゃなくて…ただ人としての欲がある人なんだよなあ…。義母さんも…義妹さんも…。
その人間同士の業のぶつかり合いみてえなものを情け容赦なくぶちまけてくるんだから手塚治虫はすごい。 -
手塚治虫作品の中で、かなり有名な作品。
一読はしておかねばと思い、読了。 -
ブラック・ジャックの父親登場、そして他界する話、ブラック・ジャックの家を建てた人の話、モルヒネの密売をしている医者の話、30億円のダイヤを体に入れる老人の話、戦時中に妻と娘を殺された男の復讐の話、誘拐した男の子の治療のために手に入れた身代金を使う男の話。
母親を捨てた父親を許せない、という人並みの感情をあらわにするブラック・ジャック。
和解もできなかったし、その後の話で臨終にも立ち会えず家族運のない男なんですね。
義理の妹もブラック・ジャックをかばって死んでしまうし。
義妹だと気づいていたのか?
わざと「他人」と言ったのか。
ブラック・ジャックの家を建てた人がその後どうなったのかが気になりました。
どのくらい時間が経過してるんだろうなぁ。
戦争中に人を殺しても罪にならないのに、終わると犯罪になる、という件は重いテーマだと思います。
復讐をする男に肩入れしてしまうけど、それを肯定するわけにもいかないし。
戦争がなくなることが一番ですけど、難しい問題ですね。
寄付を始めたことで名誉欲が高まり、次々と寄付をするために不正行為にはしってしまう医師の話もやりきれない感じがしました。
これも中毒みたいなものかなぁ。
子供がこの事実をいつ知ることになるのか。
心が痛みます。 -
【再読】
「戦争は人間のひとりやふたり殺しても罰せられん。だが・・・・・・戦争が終わるととたんに殺人は犯罪になってしまう。こんな不都合なことがあるのか⁉」
今巻でやはり印象に残ったのは『えらばれたマスク』や『骨肉』などの、ブラックジャックの実の父親との話でしょう。また、それに関連した、様々な家族が出てきたのも印象的です。家族を殺されたという憎悪だけで生きる女性(『復しゅうこそわが命』)。娘の自慢の父親を演じる男(『カプセルをはく男』)。家族の復讐を果たそうと何度もターゲットを殺す医者(『あつい夜』)。人質に泣き叫びながら戻って来いという誘拐犯(『身の代金』)。
それぞれの家族の形は様々で、抱いているものも全く違う。そんな人間の複雑な感情を、マンガという媒体で表現している手塚先生は、本当に神様みたいですね。
(特に好きなお話3つ)
『カプセルをはく男』
『骨肉』
『あつい夜』 -
天国のような秘密の庭園 わかってくれ愛とは残酷なものだよ あの時一言でもお母さんを愛していると言えば…別の顔に変えるつもりだったのです 復讐こそ我が命 相手は原爆というあまりに大きな敵過ぎた カプセルが不水溶性なので マカオってとこは裏通りも賑やかなんだ 死んだばかりの死体なら組織は新鮮です モルグ=死体置場 ベトナム人の医師が善良な市民を射殺して逃亡中 フォルクマン拘縮だ! 左腕の銃撃 良い時期に、良い位置で出会えたという意味で、僕ほど「ブラック・ジャック」の幸福な読者はいないと信じている。 建前はどうであれ、本音のところでは、この国では漫画は文化に入れられていない、言わば無免許の文化のような気がする。 手塚治虫とブラック・ジャックは、実は一枚のカードの裏と表ではなかっただろうか? 大森一樹
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手塚治虫って家族の愛憎になにかあるのだろうか。この手の話になると、一筋縄ではいかない、愛と憎しみが捻じれたような話の展開が上手くなる。
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Dedの話ばっかり
助かるってすごいことなんだなって思った -
この世代にとっては原爆というのは想像以上の棘なんでしょう、週刊マンガ雑誌の連載内容ではないわね、今だったら。