- Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
- / ISBN・EAN: 9784253171328
感想・レビュー・書評
-
短編集。
倫理観が揺らいだ。
(2012.10.12読了)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
殺人者でも情けがあって、人間味がある手塚治虫らしい。悲劇的な結末が多い短編集、公害とか社会問題も取り入れられている。
-
恐ろしかった。
-
■書名
書名:空気の底
著者:手塚治虫
■概要
手塚治虫さんの短編集。収録作品は、本によって違うようですが、
私は秋田書店のものを読みました。秋田書店版の収録は以下の
16話です。
処刑は3時に終わった
ジョーを訪ねた男
夜の声
野郎と断崖
グランドメサの決闘
うろこが崎
暗い窓の女
そこに穴があった
わが谷は未知なりき
猫の血
電話
カメレオン
聖女懐妊
カタストロフ・イン・ザ・ダーク
ロバンナよ
二人は空気の底に
■感想
全体的にどの話しも面白いです。
短編集ですが、下手な長編や映画よりも面白いです。
ほぼ全てで、最後まで救いが無いお話しです。
人間の醜さや勝手さ愛おしさが十分に表現されています。
お気に入りは、"夜の声"、"そこに穴があった"、"うろこが崎"
"二人は空気の底に"です。
いくつかは、世にも不思議な物語のようなストーリーです。
手塚さんのストーリーとオチの付け方の秀逸さが味わえる一冊
です。 -
ちゃんと読んだ初めての手塚治虫。
風邪をひいて学校を休んだ時、母親が買ってきてくれた。
(内容は明らかに青年誌向けです。)
とんでもなくヘビーな内容で知恵熱っぽいモノが出た。
トラウマらしいトラウマはあまりないけど自分で思い出せるのはこのマンガ。
手塚治虫が何度も扱う人種差別、近親相姦、etcのテーマが網羅されていて「ザ・クレーター」と並ぶ手塚治虫自身もお気に入りのダークサイド短編集の大傑作。
これを機に手塚治虫を買い集めるようになった。 -
名作多数収録の短編集。すごい。
-
粒揃い。
有名な作品以外でもやっぱり巨匠なんだなって思う!
オチの付け方が上手過ぎる。
全体的にちょっと哀しい気持ちになりがち、
でも綺麗事でまとめてしまわないあたりも凄いんだなあって。
全編通して小粋だわ。 -
『ザ・クレーター』と並ぶ、悲劇的短編作品(SFものも多い)をまとめたものです。「野郎と断崖」、「夜の声」、「わが谷は未知なりき」、「聖女懐妊」など、内容が深い作品が目白押し。まあ、それが手塚治虫の短編作品の魅力ですが…。それぞれの作品が、その日そのまま夢に出てきそうな奇妙なちょっと恐ろしい読後感を伴います。
-
「神様」と称される人がどれだけ物凄いか。
-
16の短編からなるオムニバス。
テーマは、生きるとは、そして人間とは。大人が読むマンガ。短編であるにも関わらず、引き込まれます。