ほぼ日ブックス#001 個人的なユニクロ主義 (ほぼ日ブックス # 1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (122ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784255001180

作品紹介・あらすじ

ユニクロの社長って、こんな人だったんだ!能書きを言わないクールな経済人のおどろきの発言をはじめて大公開!ビジネス書じゃないビジネス講義。

感想・レビュー・書評

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  • ユニクロ創業者・柳井正さんと有名コピーライター・糸井重里さんの対談本です。お互い、お年が近いという事で幼少期に流行った事や学生時代の思い出等、ビジネス以外の話についても軽快に語られた本です。失敗を繰り返しても成功するまで諦めないで続けていく事の大切さを噛み締めたいと思います!

  • 以下の部分が印象に残りました。

    「向き・不向きはある。けれど、好き・嫌いは無い。なぜなら、やっていくうちに、自分のできることが増えてわかることが広がっていき楽しくなっていくから好きになる。仕事で必要なのは、結局、“この仕事でやっていくしかない”と言う覚悟。あと、運です。」

    「今思えば、若い頃はかなり無為な生活をしてました。無為というか、もう無。笑」


  • すぐ読めるし、糸井さんもそういうものを作ったんだろうなと。
    仕事帰りにビール飲みながら、となりの席のミドルエイジたちのはなしが聞こえてくる、そんな感じ。

    トライ&エラーの繰り返しで、
    それでもめげずにやって来られた、
    それも普通の人の何倍もの努力で、
    というのは想像できるし、
    そんなことわざわざ語られてないけれど、
    ハンバーガーショップとかカフェまでやってたとは。

    20:00過ぎに仕事をしないというのも、
    ここまで会社を大きくしたのに、
    そんなことがありえるのかな?と思ったけど、きっとそうなんだろうね。

    ほぼ日ブックスの#001です。

  • 【由来】
    amazonで糸井重里関連本

    【期待したもの】
    毀誉褒貶の激しい柳井さん。糸井さんはどう観たのか。

    【要約】
    覚悟を決めればいい線いける

    【ノート】
     糸井重里はまえがきの中で、これまでのビジネス本は「常識の書」か「娯楽の書」だったと分析している(ちなみに本書の出版は2001年。この本が出版される2ヶ月ほど前にD.アレンのGTD本が出版されている)。この分析は、ビジネス本というのは読まれても実際に実践されることが少ないという批判的な解釈から出てきたもののように思える。その視線が出版する側に向けられているのか読む側に向けられているのかは分かりづらいけど、「『(「チーズはどこへ消えた?」を引き合いに出して)あのくらい丁寧にしないと、ものごとって、ほんとうに伝えることはできにくいんだなあ』と、このごろ考えているんです。 (P17)」という一文からすると、理解能力(あるいは実践能力?)の低い読者に対して向けられているのかも知れない。

     本書は、実践につながる、つまり、読者の腑に落ちるような「なまもの」の話をユニクロの柳井社長から聞き出すというもの。結果として、数多くあるビジネス書とは違った印象の対談本になっているが、煎じ詰めていくと、「覚悟を決めるのが大事」ということが語られているだけ。そんなわけで、読後感としては肩透かしをくらった感じで(ページ数も少ない)、全体の1割をまえがきに割いて、本書の立ち位置を強調したりしてたのに、何だかなあ、と最初は思った。

     でも、そこで少し考えてみた。

     大量のビジネス本で方法論やらTipsやらが開陳されているが、それを実践に移せない最大の壁は何だろう?それは「他人事」ということになるのではないか。「他人事」とは、例えば柳井さんは自分にはマネのできない努力家だった、孫正義氏は若い時から頭がよくて自分なんかとは違う行動力を持っていた…。つまり、「あの人たちと自分は違う」と思考停止してしまうということなのではないか。そして、本書が伝えようとしているのは、そうではない、ということなのだ。
     だから本書では、将来の目的もなくダラダラと麻雀なんかをやって暇つぶしをしていた柳井さんや糸井さんの学生時代の話が妙な力点を持って語られているのだ(お二人は1歳違いの同世代)。昔から目的意識を持ってバリバリ合目的にやってたわけではない、自分たちと変わることのない、大勢の中の一人だったということからのスタートだということが強調されているのだ。そして組織論だとか交渉術、マネジメント論やマーケティング論などに言及するのではなく、それらの源泉は「この職業で一生やらないといけないという覚悟(P107)」から発しているだけだというのが、本書のコアなのだ。
     「覚悟してやりさえすれば、みんなけっこういい線いくんじゃないかと思いますけれどもね。(P107)」というのは、サラッと読むとテキトーな放言のように思えるが、これは柳井さんの、きっと本音なのだ。そして、このことは、糸井さんが同年7月に出版した「インターネット的(PHP新書)」で言及していた「立候補する」、つまり、大変になるのを「覚悟」の上で当事者として状況に関わっていく、ということと通じている。だからこそ、糸井さんはほぼ日ブックスのローンチタイトルをこの本にしたんじゃないかなと感じた。

     サラリと読めるんだけど、色々と能動的に考えるきっかけを与えてくれた本だった。

  • 出版されてからだいぶ経つが、赤裸々なインタビューが面白い。
    はっとさせられる言葉が散りばめられていた。

  • 本流の手前部分で「商品には、お客さまとの対話がないといけないのに」という章で、「本」という商品(書籍上では、まだ商品になっていないと表現されているが)についての、対話があるんですが、実に面白い。

    「本」というものが高貴に捉えられている部分を少し面白く、歴史背景から語られている。あくまで「書籍」というツールなのにね。

    この本は、 ビジネス書の類に入るのですが、なんでしょうか。力が入ってない。こうならないといけないんだというような方向性の提示ではなく、ユニクロの柳井さんの生きてきた過程が、寄り道を進みながら語られていく。

    確かにこんなビジネス書があっても良いなと。

    結局、結果こうなっているという過程に色々あるけど、忙しすぎて結論しか語ってないものが多すぎるんだな。

    この本は、ほんとうにウェブを書籍化したような感じ。力の入ってないビジネス書。

    でも、個人的に糸井さんのキャンペーンの考え方にも少し触れていて、興奮してました。。。

  • ユニクロ初期本

  • bookscaned

  • 2010年3月15日読了。ほぼ日ブックス第1弾、ユニクロ社長の柳井正氏と糸井重里氏のざっくばらんな対談。利益至上主義者、血も涙もない鬼経営者、といった観点で見られがちな柳井氏だが、そんなやつがユニクロのような会社を経営できるわきゃないよなー。父親の事業を引き継いだりジャスコでの経験を生かしたりという経験はあるものの、現在の姿はあくまで「偶然の結果」と強調する氏。確かに、現実世界に「こうしたら必ずこうなる」というものはないものだからなあ。しかしこの本が刊行されたのは2001年だが、2010年の今もユニクロが日本の小売業を代表するリーディングカンパニーとして事業を継続し続けていることに、改めて畏敬の念を抱かされる。

  • 覚悟を決める事。

    がんばることに関しては、外から言われるよりも個人個人が自分で思う事のほうが大切。

    うまくいっていない人に言いたいんですけど、
    うまくいっていない時こそほんとうに一生懸命になって、なぜうまくいっていないのかを考えたほうがいいですよ、ということなんですよ。

    うまくいっていない人ほど、考えないんです。
    そういう人は、頭の中が真っ白になっているわけですよ。

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