- Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
- / ISBN・EAN: 9784255003993
感想・レビュー・書評
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昨年同名の展覧会もヒット。いつか読もうと思いつつ手に取っていなかった。
どこまで続くかわからない続編は読むかどうか??面白いけど詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
『怖い絵』展に行きたかったが、大混雑と聞いて本でいいか、と思っていたが、やはり色彩などは本物の方が良いだろうな、という印象。
紙質の問題もあり、印刷が濃いめに出ているのか、特に暗い色味はよく分からなかった。
内容としては、絵そのものの解釈はもちろん、描かれた時代背景や同テーマのほか作品との比較で解説されており、興味深い。
続きも読みたい。 -
良かった。筆者がとても知識豊富で、1枚の絵に色々な角度から光が当たる。
成立当時の社会、経済、風俗、宗教などなど。単に美術史の解説として読んでも勉強になる。
文章力もあり、そこらの三文小説をよりずっと読みやすいのもよい。ジェンダー論的なことを書いている部分もあるが、とてもバランスよく書けており、自説が鼻に付くということがない。筆者が女性であるとかそんなことは関係なく、単に見識と教養が広いのだろう。好感が持てる。
マイナス点として、大判な絵の一部がページの間で隠れてしまっていること。綴じ代?の幅を考えて配置してほしかった。横長の絵は回転させて配置すればよかったのでは……?
本文中で言及されるアイテムを描いた部分がページの境目でちょうど見えなくなっていると悲しい。 -
★SIST読書マラソン2017推薦図書★
【所在・貸出状況を見る】
http://sistlb.sist.ac.jp/mylimedio/search/search.do?target=local&mode=comp&materialid=10801457 -
字の大きさや文章表現がとても読みやすい本。一見の怖さではなく、画家の人生や、絵が描かれた時代背景に怖さが潜んでおり、絵を通してそれを垣間見る事ができる本。
同じ題材の別の絵を並べる事による解説も面白い。
ただ物によっては少々強引にこじつけてる感も。
もったいないのはカラーページの絵の載せ方で、見開きの関係で本の中心部分に差し掛かった箇所が隠れてしまって良く見えない。そこだけ工夫して欲しかった。 -
描かれた当時の思想や宗教観、歴史的背景等を通して絵画を読み解く、ミステリー小説のような解説書。
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H28/6/21
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何を怖いと感じるかは人それぞれ。
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風景画を別にすると、西洋画ってそもそも基本的にコワい。
キリスト教や神話の題材もコワいし、肖像画もフランス人形とかに通じる不気味さがある。
この本で紹介されている絵も、一作品以外はすべて人間を描いたもので、つまり怖いのは人間なのだ、という結論のような気がした。
一番怖かったのはゴヤの「我が子を喰らうサトゥルヌス」。
こんな絵が食堂に描かれている家なんて、想像しただけでゾッとする。