往復書簡 無目的な思索の応答

  • 朝日出版社
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感想 : 37
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  • Amazon.co.jp ・本 (124ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784255011080

感想・レビュー・書評

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  • 例えば〇〇が結婚した、〇〇が転職した、とか具体的な噂話が聞きたいんじゃなくて、ではそこから派生する、例えば結婚観や仕事観というと大袈裟だけど、そういう概念的な抽象的な話が好きな自分にはとても好きな本。
    まさに「無目的な思索の応答」が好きなので、心地よかった。

  • 自分らしさを演出しないと保てない自分なら、自分を助けてくれることもないので捨てればいい

    又吉の言葉と、それを引き出す武田砂鉄の質問が心地よい良い本でした。装丁もスキ。

  • もう本当に、わたしは又吉さんの文章が好きすぎる。

    砂鉄さんも気になっていたのでこれは読まねば…!と手にとった。
    最後のやりとりで砂鉄さんがこの往復書簡を「違和感を嗜むやりとり」と表現されていたのが、とってもしっくりきた。

    こういう感覚って私にもあるけど、こんなに解像度高く文章にできるって本当にすごいことだな…

    又吉さんのやさしい文面と、砂鉄さんのちょっとチクッとするような文面の対比はありつつ、思考のベクトルが似ているおふたりなので、お互いの思考が混ざり合うようで面白かった。

  • あっという間に読んでしまったが、あっという間に読める本ではない。頭のいい人は、すぐ理解できると思うけど、私にとって何度も何度も読み返したい本。

  • 『火花』の又吉直樹と『紋切り型社会』の武田砂鉄による往復書簡。
    相手の手紙への完全な応答とも言い切れない返信で、思索を発展させ進んでいく感覚が、1人で考えている状態を再現・言語化してくれているような本。

著者プロフィール

又吉直樹(またよし・なおき)
1980年、大阪府寝屋川市生まれ。2003年より、お笑いコンビ「ピース」として活躍。2015年『火花』で第153回芥川賞受賞。代表作に『東京百景』『劇場』『人間』など。

「2021年 『林静一コレクション 又吉直樹と読む』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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