- Amazon.co.jp ・本 (124ページ)
- / ISBN・EAN: 9784255011080
感想・レビュー・書評
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例えば〇〇が結婚した、〇〇が転職した、とか具体的な噂話が聞きたいんじゃなくて、ではそこから派生する、例えば結婚観や仕事観というと大袈裟だけど、そういう概念的な抽象的な話が好きな自分にはとても好きな本。
まさに「無目的な思索の応答」が好きなので、心地よかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
自分らしさを演出しないと保てない自分なら、自分を助けてくれることもないので捨てればいい
又吉の言葉と、それを引き出す武田砂鉄の質問が心地よい良い本でした。装丁もスキ。 -
もう本当に、わたしは又吉さんの文章が好きすぎる。
砂鉄さんも気になっていたのでこれは読まねば…!と手にとった。
最後のやりとりで砂鉄さんがこの往復書簡を「違和感を嗜むやりとり」と表現されていたのが、とってもしっくりきた。
こういう感覚って私にもあるけど、こんなに解像度高く文章にできるって本当にすごいことだな…
又吉さんのやさしい文面と、砂鉄さんのちょっとチクッとするような文面の対比はありつつ、思考のベクトルが似ているおふたりなので、お互いの思考が混ざり合うようで面白かった。 -
あっという間に読んでしまったが、あっという間に読める本ではない。頭のいい人は、すぐ理解できると思うけど、私にとって何度も何度も読み返したい本。
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『火花』の又吉直樹と『紋切り型社会』の武田砂鉄による往復書簡。
相手の手紙への完全な応答とも言い切れない返信で、思索を発展させ進んでいく感覚が、1人で考えている状態を再現・言語化してくれているような本。