人生学校虎の巻 続

著者 :
  • 家の光協会
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本棚登録 : 87
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784259547165

感想・レビュー・書評

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  • 生きる元気が湧いてくる一冊です。こんなことでうじうじ悩んでいる暇があったら人生を充実させるための努力をしないとな。

  • 美輪さんの相談物を沢山読んでいると、大体どういう答えがくるか分かってきますが、たまにハッとすることがあります。

  • 厳しくも優しい美輪さんのアドバイス集。
    色々な気づきをくれます。

  • 美輪さんがさまざまな悩み事の相談にのってくれます。
    選りすぐりの悩み相談なので、自分の悩みは薄っぺらくちっぽけに感じてしまうほど。

    中でも笑ってしまったのが『キレる彼と別れたい』
    本気で別れたいならば嫌われるための努力をしなさいというもの。

    彼と会う時は、汚い色の服を来て、化粧もしないこと。息も臭い方がいいし、目の前でオナラをしてみてもいい。意味もなく空を見上げてニヤっと不気味に笑う仕草もお勧めです。

    たしかにそうです。努力をすれば『この女、やばいな』と思ってもらえるんです。
    そうすれば、逃げても追ってくる心配がありません。
    しつこい男の人がいて、本気で別れたいならば実践してみる価値はありそうです。
    あっさり縁が切れそうです。

    別れ上手が恋上手。自分から捨てるのではなく、捨てられるように仕向ければ、上手な別れ方ができるそうです。

  • 図書館にて発見した美輪さんの相談本。おもしろいです。

    過食症の女の子に
    「たくさん食べて痩せようなんて無理。
     夜9時以降は何も食べないこと。食べたら殺されると思えばよろしい」
    と答えていたのが、美輪さん節なんだけど、
    たしかに、私もそういうふうに思えばよいのかと思ったり。

    3世帯同居や農家の女性の悩みも多くて、
    人間の社会全体から見れば
    自分とか自分の周りの環境ってすごく限られたもの
    (都会に住んでいる限られた人だけのもの)
    なんだなあと感じた。

  • 家族関係が中心のもの。

    私は未婚ですので、お舅さん、お姑さん、夫、子どもに関する悩みについては理解できない部分が多かったです。
    しかし、他人事だと思ってただ読むだけではいけないのでしょう。
    虐待や詐欺などの事件に対しても、どこか他人事と捉えがち。
    しかし、自分自身の問題にもなるうると思って受け止めることは大切だと教えられました。

    美輪さんは、たとえ子であっても、子の問題に親が口出しすべきではないというお考えのようで、とても共感できました。
    いま、親は子をいつまでも甘やかし、子はいつまでも親に甘えるという依存関係が増えているように思います。
    私自身も、どこかで親に甘えてしまっているのではないかと、振り返るきっかけになりました。

    今の世に、真に自立している大人が何人いるのでしょう。
    自分が選んだ道について、覚悟と責任を持つことで、さまざまな人間関係に対する悩みも変わってくるのではないかと考えさせられました。

  • 美輪明宏による人生相談本。
    続編とありますが、彼の著作のイメージとは少し違うようなテイストの、イラスト表紙が気になり、第1巻を読まないままにこちらを手に取ってしまいました。

    彼の他著書を読んだ時には、かなり毒舌ストレートな口調に圧倒されながら、的確に的を得ている内容と、一貫して見えるゆるぎない自己アイデンティティに心惹かれましたが、この本でもその美輪節は変わらず健在。
    バッサバッサと問題を切り捨てていく姿勢は、相談した当事者でなくともイタ気持ち良さを感じます。
    歯に衣着せぬ物言いは、猪木のビンタよりも強烈でしみそう。

    本人には無縁で、今後も一切悩む必要のないと思われる、結婚生活や姑、子供に関する悩み相談といった、人の意見を仰いでもどうしようもないようなお昼のワイドショー的な家庭の悩み相談にも、一つ一つきちんと向き合い、厳しくも快刀乱麻なアドバイスを出しているところには、本人の人の良さと面倒見のよさ、愛情の深さを感じます。

    Q&A本なので、感想を言うたぐいの本ではありませんが、相談内容によって背中を押したり突き放したりするその判断は私には到底つかないため、彼のようなアドバイザーにはとてもなれっこないなと思うばかりです。
    いつも毅然として、人を諌めることもいとわない彼の姿勢は、自分が貧乏だったころの心持を忘れていないからこそ、凛として見えるのでしょう。
    全ての相談者に対して、きれいごとを鼻先で吹き飛ばし、人としての成熟を堂々と求める、彼のぶれない立ち位置をたのもしく思いながら読みました。

    これは月刊誌『家の光』に連載されたものということで、どこぞの宗教団体誌かと身構えましたが、JA出版の農業系のものだったので、安心しました。

  • 言葉はただの生活習慣なのです。>英語圏で育てば赤ん坊だって英語を話します。

    そもそも弱い女なんて、この世に存在しません。わたしは、これまでに見たことがありません。ビールラベルの麒麟と同じで、想像の産物なのです。

  • 続編、というか2冊目。似たような悩みと回答がみられるようになり、だんだん刺激が減ってきた。
    自分は著者のファンでこの本を手に取ったわけではないので、感動は少なかった。
    相談はどれも本の中の出来事で他人事のようだが、卑近な教訓、人生訓を孕んでいると感じた。
    でもこの手の本はおしなべて、あらかじめ感じていたことを字で読むことで啓発されるに過ぎない。もちろんファンにとってはその限りでない。
    物事の正の面を捉え、説得するのが上手で参考になった。相談者が見事に負の面に捕らわれていてコントラストがいい。

  • 相談の内容が、あまりにもお昼の番組的で。。
    悩むなら、もっと違うことで悩んでくれと思う。

    結局、人はないものねだりだってことに尽きる。

    美輪さんの厳しいメッセージが心地よい。

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著者プロフィール

長崎に生まれ、小学校の頃から声楽を習い16歳でプロの歌手としてデビューし、1957年「メケメケ」、1966年「ヨイトマケの唄」が大ヒット。
ファッション革命と美貌で衝撃を与える。
俳優としては、寺山修司の「演劇実験室◎天井棧敷」の「青森県のせむし男」「毛皮のマリー」、三島由紀夫に熱望された「黒蜥蜴」をはじめ、ジャン・コクトー作「双頭の鷲」、デュマ・フィス原作「椿姫」、エディット・ピアフの生涯を描いた「愛の讃歌」など数々の当たり役を持つ。
作家としても、衝撃の自伝「紫の履歴書」(水書房)をはじめ、「人生ノート」(パルコ出版)など数多くのベストセラーがあり、テレビや映画も、宮崎駿監督によるアニメーション映画「もののけ姫」「ハウルの動く城」への声優としての参加、「ありえへん∞世界」(テレビ東京系)にもレギュラー出演中など枚挙にいとまがない。
2012年から四年連続の出場となったNHK「紅白歌合戦」では、「ヨイトマケの唄」や日本語バージョンの「愛の讃歌」で大晦日のお茶の間を圧倒した。

「2021年 『新装版 天声美語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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