- Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784265860296
感想・レビュー・書評
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2020課題図書。5歳から目の見えないルーチョは、見えない事を人に気を遣われたりするのを頑なに嫌がる。叔母との山登りで出会った人と出来事で、誰かに頼ることは弱いことじゃないと気づいていく。うん、良かったと思う。私は翻訳ものの読みにくさに慣れられないのが良くない(笑)
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視覚障害者であるルーチョが、同い年のキアーラとの交流を通して、自分の弱さと向き合い、成長していくものがたり。目が見えないから不幸だと決めつけるのは大変失礼なこと。五感を働かせれば、目が見える人よりも豊かな体験が出来るのかも、と感じました。
それほど長くない話なのに自分の事を持て余している思春期の心を描き、自然に触れ合うことの素晴らしさや人間の思い込みの愚かさを描いている。ただ、ラストは急ぎすぎで、説明不足な感じ。
読後、山へ行きたくなる。 -
盲目の少年ルーチョはおばさんのベアと山に登る。何でも自分でやりたいルーチョとベアは、山岳ガイドと山小屋の孫娘キアーラとワシの巣がある山に登る。同じころワシのヒナの密両者たちも山にいた。
自立したいルーチョの成長を、ヒナの密猟と平行させて進めていく。
ハンディを受け入れた上での少年の自立なのだが、もう少し深く書かれていても良かったかなぁ。 -
誰かに助けを求めること
誰かに自分をさらけ出すこと
どちらも簡単なことじゃない。
だけど、一つの出会いや出来事をきっかけとして、
暗闇の中で動き回っていたヤマネが、
ワシのように大空を自由に飛べる日が来る。 -
今年の読書感想文課題図書のひとつ。
読みやすい翻訳で、キャラクターも魅力的。
自分を素直にだせない苦しさもどかしさ、覚えがあるなぁ。 -
目の見えない少年の登山。そこに絡む密猟者とワシの親子。
視覚以外で楽しむ登山の魅力が伝わり、世界の広さを思い知る。
ハンデがあるからこそひとりで何でもやりたい、やれる。でも人を頼るのもありじゃないか? 新たな世界が広がる。 -
なんでこんなに頑固なの?
もう「ひとりでできるもん」
って年齢でもないでしょ、
と思いながら、主人公がどう成長して
いくのか、読み進めました。
ラストは私には理解できない
世界でした(^^);。 -
自分の限界をわかっていないと、より高い壁にぶつかることになるかもしれない。素直になること、頼ることも時には必要だ。それに気づかない限り、本当の意味で自立することはできないだろう。
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夏休みを過ごす主人公たち
子育てをするタカ
タカを狙うハンターの3視点から描かれるストーリー。
主人公ルーチョは目が見えないが
その設定がこの物語に必要だったかは疑問。
イタリアの児童書なので、登場人物の名前が覚えづらくて苦労した。
大自然の爽やかさとハラハラする展開。
R2年度高学年用課題図書の中では
一番「夏休みに読んで欲しい話」であった。